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2009年12月16日(水)

手に汗握る極限の戦場体験! PS3/Xbox 360『OFP:DR』プレイレポート!!

文:電撃オンライン

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■『OFP:DR』のここが見どころ! 基本編

 まず、シリーズ特有のシビアさは、本作でも十分健在でした。慎重に行動しているうちはまだいいんですが、ちょっと油断してうかつに前進しすぎたりすると、猛烈な射撃を受けてあっという間にハチの巣にされることもしばしば。友軍と協力して村を占拠する際、敵の背後をとって挟み撃ちだと考えたまではよかったんですが、近づきすぎたせいか、村の中心に着いたあたりで敵に囲まれ、次々と撃たれていく味方味方オレ味方。気がついたら友軍も全滅してるし。なにこれひどい。

 ところで、難易度を上げている一因だなと思ったのが、草木の存在。林の中に隠れている敵は非常に発見しづらいので、慎重に索敵しつつ前進しないと、先手を撃たれて悲惨な目に遭うこと請け合いです。また、匍匐(ほふく)状態になって撃ち合おうとすると、草木がジャマして先が見えないなんてこともよくあります。なんとももどかしい。身を隠して時間をかけて敵と撃ち合うよりも、有利なポジションを確保して一気に倒すというほうがよいのかもしれませんね。

『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲双眼鏡で敵の様子をうかがう。敵の警戒行動を見ているだけでも、けっこう楽しかったりするんだな。

 そして、任務遂行上、非常に重要だと感じたのが弾や武器の回収。例えば最初のミッションでは、プレイヤーが持つアサルトライフルにはスコープがないため、あまり遠くを狙い撃つことができません。しかし、フィールド上に点在する補給品や倒した敵からスコープの付いたマークスマンライフルを回収すれば、より遠くから狙えるようになり、交戦距離が広がるわけです。同様に、対物ライフルや対戦車ミサイルが回収できることも! まあ、こういったものが手に入るときは、それ相応の敵戦力があるということなので、激戦を覚悟しなければなりませんが。長期間の戦闘になると弾も不足してきますので、その回収も忘れてはいけません。ただ、本作では、死体は時間が経つと消えてしまうので、回収はお早めに。

『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』 『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲倒した敵兵から、身包み剥ぎ剥ぎ。同じカテゴリーの武器は、1種類しか所持できない。▲友軍が投下してくれたと思われる補給品を発見。対物ライフルゲットだぜ!
『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』 『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲敵の装甲車に、“ジャベリン対戦車ミサイル”を発射。車体上部に弾頭が突き刺さる!

 逆に、ユーザーフレンドリーになったなあと思ったのは、治療行為。本作では、撃たれた場所によっては軽度のケガで済みます。そのとき、すぐに止血などの治療を施すことで、ほとんどペナルティなく戦闘を続行できるのです。止血は自分でもできますし、衛生兵に指示を出して自分や隊員を治療させることも可能。治療が遅れて出血しすぎてしまえば、その兵士は戦死してしまうので、早めの対応が吉です。本来なら足を撃たれたらそれ以上走るなんてことムリなわけですが、このあたりは、シビアさよりもゲームとしての楽しさとテンポのよさを優先した結果なのかなと思います。「そんなのリアルじゃない!」と言っちゃう人は、あえて治療しないというプレイスタイルもアリかもしれません。恐ろしく慎重なプレイが求められそうですが……。

『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』 『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲負傷者が出たら、すぐさま治療。戦死したら取り返しがつかない!▲軽症なら、自分でも止血ができる。重傷の場合はすぐに衛生兵を呼ぶべし。

■『OFP:DR』のここが見どころ! フィールド編

 さて、「広大なフィールドが用意された本作ならではだな」と思った点が1つあります。それは、目的地への移動手段を“真剣”に考えないといけないというところ。今回のミッションでいえば、第2目標はどれも爆破任務なので、遂行手順自体はそれほど難しくないんです。しかし、島がとにかく広いので、“まずどうやってそこまで移動するか”という根本的な部分を自分で考えないといけない。そこで、まずは敵の車両を奪って足にするわけですが、ここは敵の勢力圏内。堂々と道を走ってたら危険な気がしますよね。最初は慎重にいかざるを得ません。ですが、慣れてくると次第に大胆になって、山がちのこの島を車に乗ったままでどこまで行けるのか、なんてことまで試し始めたりして……。調子に乗って走りまくっていたら、敵と遭遇してフルボッコ、なんてこともよくありました。そういえば今回プレイしていたら、車に乗ったまま山を越えてしまい、傾斜が急すぎて戻れなくなるということがありました。歩けば問題なく次の目的地まで行けるのですが、どれだけ時間がかかるかわかりません。しかし、そこでオレはひらめいた!

「なんか、よく見たら近くの敵陣地に輸送ヘリあるから、これで移動すればよくね?」

『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』 『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲盗んだ軍用車両で走り出す我が部隊。敵がいれば隊員が機銃座で攻撃してくれます。▲遭遇した敵兵にジョイントドラゴンファイアー(すなわち体当たり)を食らわせようと突っ込んだけど、微妙に当たらず。惜しい。

 そう、車両に乗れるんだったらヘリだって乗れるに違いない。すばしっこく輸送ヘリに近づくと……!? はたして、動き始めるエンジン、回るローター、舞い上がる砂塵。オオゥ……やっぱり乗れるじゃん、乗れるじゃん。カッコエエエ! 輸送ヘリは、操縦席、副操縦席、乗員席の4カ所に搭乗でき、操縦席に乗れば自分で操縦することが可能です。もちろん隊長のオレが操縦する! とテイクオフしたら、ものの30秒ほどで海の藻屑と消えましたが、まあ待ってください。確かに自分で操縦するのは練習が必要だと感じましたが、他の隊員を操縦席に座らせ、目的地を指定すれば、自動で移動することも可能なのです。これがすごく便利。もちろんヘリだけでなく、車両でも可能です。部下に運転させ目的地を指示するなんて、いかにも隊長らしいじゃないですか。いや、自分で運転するのもすごく楽しいですけどね。敵兵に車でグレートダッシュ(すなわち体当たり)したりとかもできるし……。あ、ただしここは敵の勢力圏内ですから、ヘリに乗っても別に安全ではありません。地上の敵に見つかれば即、射撃を受けます。なので、敵の陣地に強襲着陸とかするのはかなり危険な印象でした。強気にヘリボーン作戦(ヘリで兵士を輸送し、敵陣に直接送り込む作戦)を敢行すると、まず失敗しますので注意が必要でしょう。

『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲敵の陣地にあったMi-171輸送ヘリ。
『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』 『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』 『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲ヘリの内部。計器など、操縦席の細かなディティールに注目。

 もう1つ印象深いのが、長時間戦場をウロウロしていると刻々と変化していく戦場の描写。本作には時間の概念があるので、夜中の潜入作戦も時間がかかってしまえば夜が明けていき、敵に発見されるリスクは高まっていきます。逆に、任務に制限時間がなければ、夜を待って暗闇に乗じて戦うという作戦も可能です。時間の流れって、意外と盛り込まれていない作品が多いので、個人的に「そうだよねそうだよね!」とうなずいてしまいました。

 それと、本作では同一ミッションを通じて、戦場の変化が継承されます。どういうことかというと、ある戦闘で建物を破壊すると、その後もミッション中はずっと壊れたままということです。あ、ちなみに、同じミッションをリスタートした場合は、破壊された建物などが復活しちゃうみたいなのでご注意を。でも、そもそもこういう演出があるということが、戦場を体験するゲームにおいて大事なんじゃないかと思うのですよ、僕は。プレイ中のミッションで、さっき訪れた場所にもう1度来てみたら、自分たちが行った激戦の痕跡が残っている……これだけで、思い出の戦場になっちゃうんですよね。

『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴンライジング』
▲艦砲射撃の巻き添えで、破壊される魚村。戦争に犠牲は付き物なのです。

■衝撃的な緊張感! やっぱりこれは『OFP』だ!

 長々と語ってきましたが、コードマスターズの2010年1発目の新作ACT(FPS)『OFP:DR』のプレイレポート、いかがだったでしょうか? 結論としては期待していたとおり、シビアかつリアリティのあるゲームに仕上がっていると感じました。難しいんだけど、そのぶんクリア時の達成感がすさまじい。敵からの銃撃を受けているときの緊張感も、強烈なものがあります。特に難易度をHARDにすると、途中のチェックポイントからリスタートすることができないので、任務を達成していくほどに“こんなところで死ねない!”という異常なほどの緊張感がモリモリ高まっていきますよ。といったところで、今回はここまでです。次の戦場でお会いしましょう。

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データ

▼『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング』
■メーカー:コードマスターズ
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2010年1月14日
■価格:各7,140円(税込)
 
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