【まり探】君は謎解きにベストを尽くせるか!? 『TRICK DS版』プレイレポート

文：電撃オンライン

●推理パートは賛否両論！　もしあのカードが“トリックかるた”だったら？

	推理パートは、いろいろ思案させられるわりに難易度低めで、かなり親切設計だったね。
	……難しかったですよ。
	あれ？　そうだっけ？？
	『TRICK』のよさってテンポにあると思うんですが、部屋の中を探索しまくったり、話を進めるのに“話す”コマンドを選ばないといけなかったり、結構引っかかった部分が多かったのが気になりました。
	えー、それこそがコマンド選択式の醍醐味なのに。
	僕はゆとり世代なんで、なんだったらストーリーが進むだけのテキストアドベンチャーでもよかったです。
	堂々と自分をゆとりと言い放ったな……。
	だって！　“水場”が全然見つからないし！
	あー、水場探索のところで引っかかっちゃったのね。あそこは同じところを何度か調べないといけないからね。引っかかる人は引っかかるよね。
	何度も調べないといけないなんて、そんな説明なかったし！
	そりゃないだろう。なんというゆとり発言。コマンドを選択して捜査する場合、何度も同じコマンドを使用して変化するテキストを楽しむのはアドベンチャーの基本ですよ？　カネキングもまだまだですね。
	うううう……なんか悔しい！

▲物語を進めるアドベンチャーパートと、謎を解いていく推理パートがある本作。カネキングを苦しめた推理パートは、証拠や証言を集める“探索”と、推理を展開して事件を解決する“推理アシストマップ”で構成されています。

▲プレイヤーは、捜査をしながら証拠や証言をカードとして集め、“推理アシストマップ”でそのカードを使用しながら推理を展開し、真実にたどり着きます。

	“推理アシストマップ”も、奈緒子や上田が推理する時に使うカードの数が多すぎて……僕には難しかったです。
	あれは、いろんなカードを組み合わせてできるテキストを楽しむものだから。数が多いのは仕方ない。
	カードの組み合わせは確かにおもしろかったですけど。使い道なんてほとんどなさそうなカードも、入れると無駄におもしろテキストに変わったりして。
	コラコラ、無駄って言うな。でも1回推理を間違えると、奈緒子がヒントをくれるじゃない。
	奈緒子のヒントのおかげで、なんとか解けたって感じです。
	あのわかりやすいヒントで引っかかるほうが、ある意味才能あるけどな。
	僕的には、あのカードが“トリックかるた”だったらコレクター魂に火がついたんですけどね。
	ああ、知ってる！　あの名言が書かれたカルタね！
	そうです。公式サイトに以前掲載されていたコンテンツ。
	よく覚えてたな。確かにあのカードがトリックかるただったらすごいわ。コンプしたくなるかも。
	でもまあ難しさはともかく、テキストはアドベンチャーパートも推理パートも『TRICK』らしさがよく出てたと思います。ドラマの1エピソードをまるまる遊べる感じでしたから。『TRICK』ファンには本当にオススメです。
	私は、話しかけたり調べたりするたびに変わっていくテキストを読むのがやっぱり楽しかったね。そこはさすが『探偵 神宮寺三郎』シリーズのワークジャムだと。細かいネタがとにかく多い！
	最後に、『TRICK DS版』をプレイする人へ僕から言えることは、「一度調べたからってそれで終わりだと思うなよ！」ってことですかね。
	う、うん、間違ってはいないけどさあ。
	じゃ、言いたいことも言ったので、僕はこの辺で。
	え？
	これから『TRICK』劇場版第3弾の5回目を見に行かないといけないんで。お疲れ様でした～。
	え？　5回目!?　つか、あいつ本当に言いたいことだけ言って帰りやがった…………！

(C)テレビ朝日・東宝　(C)2010 Konami Digital Entertainment

▼『TRICK DS版 ～隠し神の棲む館～』

■メーカー：KONAMI

■対応機種：DS

■ジャンル：AVG

■発売日：2010年5月13日

■価格：5,250円（税込）

　

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