2010年5月31日(月)
アークシステムワークスから7月1日に発売されるPS3/Xbox 360用FTG『ブレイブルー コンティニュアムシフト(以下、ブレイブルー CS)』のプロデューサー・モリ トシミチさんのインタビュー第2弾を掲載する。
『ブレイブルー CS』は、同社の2D格闘ゲーム『ブレイブルー』シリーズ最新作。新キャラクターが追加されている他、初心者向けのチュートリアルモード、中・上級者向けの超難易度コンボを練習できるチャレンジモードなども搭載されている。電撃オンラインでは、本作の応援企画【ぶるたま】を展開中だ。
【ぶるたま】のキャラクター紹介記事にもコメントを寄せていただいている森プロデューサーのインタビューを全3回にわたってお届けしている。第1回は『ブレイブルー CS』の背景やキャラクターについて語っていただいた。2回目となる今回は、キャラクターを演じる声優陣について伺ったので、ぜひチェックしてほしい。
▲『ブレイブルー』シリーズプロデューサー・モリ トシミチさん。 |
──新作『ブレイブルー CS』からは諸悪の根元ともいえるキャラクター・ハザマもプレイヤーキャラとして登場します。
とにかく同情の余地がない悪逆非道なキャラクターだけど、その代わり一切理念にブレがないという“悪の華”を目指していました。たとえるならば、『バットマン ダークナイト』のジョーカーのような。ですから“最強のチンピラ”みたいなキャラクターができあがって、よかったと思います。ラグナとハザマの戦いなんてセリフだけ聞くと、もはやチンピラ同士の戦いですよ。
──キャラクターの組み合わせに応じて、バトル中のセリフも劇的に変化しますよね。
『ギルティギア』のころから思っていたことなんですが、因縁のあるキャラクター同士が戦うというのに、セリフが変わらないのは変だと思ったんですよ。お互い罵倒し合ってもいいのに。僕としてはそれが納得できなかったので、今回はそういった特定のキャラクターがバトルする際のセリフ回しにも力を入れさせてもらいました。本当は1キャラ1キャラ組み合わせごとに全部変えたいぐらいなんですが、さすがに膨大な時間がかかってしまうので……。
──演出面でセリフ回し以外に、特に気を遣った部分はありますか?
それはもちろんグラフィックです。科学的なモノと魔法的なモノが融合した感じにしようと……。エフェクトなどでもサイバーチックな中にちゃんと魔方陣が浮かんでいたりするんですよ。あと、これは演出とは少し意味が変わってしまうかもしれませんが、必殺技も一度聞いたら覚えられる名前にしようと思いました。
──変わった必殺技名も多いですよね。
それぞれのキャラクターにテーマがあるんですよ。タオカカなんかは“メッタメタのギッタギタ!”とか“ほぼ2匹になる!”とか、“思ったことをそのまま名前にする”というのをテーマに決めていきました。レイチェルだったら“優雅な感じ”、テイガーだったら“スーパーロボットとして出てきそうな感じ”みたいに。“キングオブテイガー”なんてよくわからないけど、とにかくすごそうじゃないですか(笑)。
──確かによくわからないけどすごそうです(笑)。
“特に意味はわからないけどカッコいい”みたいな響きのよさって重要なんですよ。自分で作っておいてなんですが、そういう意味ではハザマの必殺技名はヒットしました! “蛇刃牙(じゃばき)”とか“蛇刹(じゃせつ)”とか、僕の内にある“中二病”がうまく爆発したなと。“蛇翼崩天刃(じゃよくほうてんじん)”なんて、よく考えついたと思いますよ(笑)。
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