2010年7月23日(金)
――縦持ちを取り入れた理由を教えてください。
HASE:STG(縦シュー)といえば縦画面だからです! なるべく大きな画面にして見やすくしたいとか、キャラを大きくみせたいとかいろいろ理由はありますが、根本は様式美みたいなものでしょうか。
▲今作ではオプションモードで横持ちと縦持ちの切り替えができる。縦持ちの場合、操作時は十字ボタンとアナログパッドを使用する。 |
――操作性で注意した点を教えてください。
HASE:アナログパッドにショットが割り振れるなど、縦持ち・横持ちで操作が大きく変わりますので、それぞれ個別のキーコンフィグを付けてあります。
土屋:ゲームの切り替えのテンポなどを気持ちよくプレイできるように考えました。ロードを短くするのはもちろん、演出を切れのよいものにしたり、スキップをできるだけ多くできるように、ゲーム全体の操作性をよくするところを特に注意しました。
――携帯型ハードのSTGということで、どのようなところに気を配って制作しましたか?
HASE:なんといっても“見やすさ”ですね。少しでも大きく感じてもらうためにキャラクターの周りにエフェクトをつけました。それと敵弾をハッキリさせるために専用にドットを打ち直すなど、細かくいろいろなところに手を入れています。
土屋:携帯型ハードということで、持ち歩いて外で手軽にできるというところに気を配りました。1ステージの長さをあまり長くならないようにしたり、短い時間で楽しめる“サブジェクトモード”を用意したりしています。
――チャレンジモードのサブジェクトモードはおもしろいモードだと思いましたが、どんなところから出てきたアイデアでしょうか。また、お題をクリアしていくとどんないいことがあるのでしょうか?
HASE:これはゲーム中の説明文にもあるようにズバリ“検定”です。ブラウン博士がいたおかげでしょうか、アイデアが出た後はトントン拍子に話が進みました。クリア特典についてはストーリーモード、チャレンジモードなどそれぞれのクリア状況でギャラリー内の項目が増えていきます。ギャラリーにはゲーム中の画像や曲、開発資料の一部も入っています。
土屋:撃つ・倒す・よけるがシューティングの基本的な要素と思っているのですが、それだけではなく他にもシューティングの新しい遊び方はないかと考えて出たアイデアが、“サブジェクトモード”です。撃って勲章をとるということだけでなく、他にも攻略の要素を入れたいと思い作成しました。
――その検定は、ズバリいくつくらいありますか?
HASE:ステージごとに10個以上のお題があるので、100以上は確実なんですが……正確な数は途中で数えるのをやめました(笑)。
土屋:そうですね、“お題が1面ごとに10~15個”あって、“それにキャラクター数を掛けた数”なので……とにかく膨大です(笑)。同じお題が出ることもありますが、敵の配置が違うので面によって印象や難易度が相当変わると思います。もちろん使うキャラクターによっても違いが出ます。たとえば攻撃範囲の広いクーラは楽なのに、テリーや舞では難しいなど。それとボスごとに専用のお題があったり、バリエーションも豊富です。
――SKY STAGEモードで遊べる『KOF SKY STAGE』は、そのまま移植されていますか? それともバランスなどをいじっているのでしょうか。
HASE:基本はそのままです。ただし携帯型ゲーム機となるので、見やすさを高めるためにプレイヤーキャラクターにエフェクトを追加するなどの調整はしています。
土屋:確かに基本的にはそのままなのですが、携帯ゲーム機のシューティングですので、据え置きのハードやアーケードに比べて、画面の大きさや、外で遊んでいる時のコントローラの持ち方による操作のしにくさがあります。携帯型機向けに弾の速度を遅くしたり、難易度の調整をしたりしています。また、敵弾を見やすくするために弾の絵を変えています。
――システムは『KOF SKY STAGE』と同じものなのでしょうか?
HASE:“撃って! かわして!”というSTGとしての基本は一緒です。対戦プレイも同一ですが、もちろんキャラクターが追加されたことによるバランスの見直しはしています。
――開発中のハプニングやおもしろかったエピソードがありましたら、教えてください。
土屋:“サブジェクトモード”を作成している時に、デバッグを始めてからお題の量が膨大すぎる……ということに気づき、大急ぎで社内のシューティングのうまい人間をかき集め、手分けして解いてもらったということがありました。なかなか解けないお題もあり、どちらがはやく解けるか競争したり、デバッグ作業も楽しくやっていました。
――本作の注目ポイントは?
HASE:『KOF SKY STAGE』には登場しない巨大なボスキャラをはじめ、キャラクターたちの掛け合いや、いつもと違う視点で見える(?)必殺技。その必殺技を使った攻略法を作る楽しみを味わってもらえれば、とてもうれしく思います。
土屋:やはりボリュームです。総勢10名のタイプのキャラクターはまったく異なる攻撃や必殺技を持つので難易度がそれぞれ変わってきます。キャラクターを変えてプレイすると、また違うおもしろさが出てくると思っています。
――オススメ(お気に入り)のキャラクターを教えてください!
HASE:それじゃ順当に新キャラクターのSYD IIIパイロットを! 使い勝手では“いろは”がオススメかも。彼女は敵弾を反射する必殺技・風車が非常に強力なキャラクターです。
▲HASEさんオススメのキャラクターは、1985年に発売された縦スクロールSTG『ASO』の後継機であるSYD IIIのパイロット。 |
■ いろはvsSYDIII搭乗者対戦動画 ■
――ちなみに、このゲームは100メガショックですか?
HASE:はい、もちろん100メガショックだと思います。敵を倒した時に出る勲章にも“100MEGA”と書いてあるくらいですし(笑)。
――それでは最後に、発売を楽しみに待っているユーザーへメッセージをお願いします。
土屋:通常のストーリーモードの他に、サブジェクトモード、サバイバルモード、通信協力・対戦モードなどボリューム満点なゲームとなっています。また、各モードをクリアしたりするとミュージックやギャラリーが開放されますが、設定画像やラフ絵などもありますので、ぜひとも集めてください。
HASE:NEOGEOをはじめとする新旧SNKキャラクターたちが入り乱れて闘う、にぎやかなSTGになりました。ユーザーの皆さんも新旧入り乱れて(?)楽しめる作品だと思います。STGに敷居の高さを感じている方もぜひ、一度手にとっていただければ幸いです!
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