2011年1月21日(金)
まずは、本作が原作小説やTVアニメに対してどういう位置にあるのか? そしてどういうストーリーが展開するのかを紹介する。また、原作者の伏見つかさ先生をはじめとする原作サイドがどのようなスタンスでゲーム制作にかかわっていたのかは、座談会前編と座談会後編を参照のこと。
主人公・高坂京介が、高3の修学旅行や夏休みを直前にひかえたあるころ……。
「受験に向けて勉強に本腰を入れられる!」と思っていた京介。しかし、そんな思惑とはおかまいなしに、妹・桐乃からは「『シスカリ』のゲーム大会に出て!」と言われたり、他の女の子にも修学旅行のお土産を頼まれたり、受験勉強以外にも何かといそがしくドタバタした日々を送っていた。
しかし、京介が修学旅行から帰ってからというものの、みんなの様子がどこかおかしい。
なぜか京介のことをさける黒猫……。
いつもより積極的に京介に接してくる麻奈実……。
何よりも大事にしていたオタクグッズを京介に預けてくる沙織……。
桐乃のことで悩むあやせ……(は比較的いつも通り?)。
そしてこれまであまり接点のなかった加奈子まで京介の前に現れる……。
しかも桐乃は、なぜかメチャクチャ不機嫌な様子。
「はぁ? それこそ俺の知ったこっちゃねえよ!!」
と面倒くさがる京介だったが、桐乃と話しているうちに、
「俺が……絶対になんとかしてやるから」
ふいにそんなこと言ってしまい、妹のためにまたしても一肌脱ぐハメになるのだった。こうして、京介の新たな人生相談奮闘劇が幕を開けるのだが……?
・基本的には原作小説がベース。
・人間関係や時系列は原作小説第6巻スタート時のもの。ただし、第6巻以降に描かれるいくつかのエピソードについてはすでに“経験したこと”になっている。
・桐乃が原作小説第3巻で書いた小説の名前が“妹都市”になっている(※原作小説第3巻とアニメ第8話、両方のエピソードを“経験したこと”になっている)。
・作中作『妹×妹』の内容が、原作とすこし変わっている。
・各シナリオを成立させるため、ゲームオリジナルのイベントが発生する。うちいくつかは原作の設定では本来発生するはずのないもの。
本作には、特徴的なシステムとして“O.(俺の)I.(妹がこんなに)U.(動くわけがない)システム”と“O.(Order)R.(Record)E.(Effect)システム”の2つが搭載される。以下で、それぞれ紹介していく。
<O.I.U.システム>
2Dの独特の形状や画風を保ったまま、3Dとはまったく異なる方法で“視点移動”や“動き”を表現する独自開発の映像技術“Live2D”。このLive2Dとキャラクターたちとの会話を組み合わせたものがO.I.U.システムだ。このシステムによって、桐乃たちが画面の中で表情豊かに、そして、アニメのようにシームレスでぬるぬると動く。そのぬるぬる具合がどの程度のものなのか、気になる人は以下の動画でチェックしよう。
そして、そのO.I.U.システムを使った会話システムが“ツーショット会話”。こちらは選択肢が“ツッコミ”という形で画面上に現れ、プレイヤーは全力でツッコミを入れることもスルーすることも可能となっている。どんな形で会話が進んでいくのか、以下のムービーにその様子が収録されているので、ご覧いただきたい。
<O.R.E.システム>
このシステムは、ゲームを進めていくと手に入れられる“レコード”と呼ばれるアイテムを使って、物語の展開を変化させていくシステムだ。レコードを使うか使わないかはプレイヤー次第。どちらにせよ物語は違う顔を見せていくので、好きなように進めていくといいだろう。
▲画面の左上に現れた『真妹大殲シスカリプス』ゲーム大会のロゴに注目。これが“レコード”だ。 | ▲こちらはレコードの詳細画面。ゲットしたレコードはいつでも確認可能となっている。 |
▲では実際にレコードを使用してみよう。先ほど現れた『真妹大殲シスカリプス』ゲーム大会のレコードを使用してみる。 |
▲桐乃がゲーム大会の話に乗ってきた! この流れだと、どうやら京介もゲーム大会に出場することになりそう? | ▲こちらはレコードをスルーした時のリアクション。桐乃との会話はここで終了してしまったが……。 |
▲後ほどあやせが登場! 彼女との会話がスタートした。このように、レコードを使用したかどうかによって、物語はいろんな顔を見せてくる。 | ▲場合によっては、なんと2個のレコードが同時に出現することも!! 当然どちらを選ぶか、またはどれも選ばないかによってその後の展開は変化する。 |
→“ありえたかもしれない『俺の妹』の世界”
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※記事中の動画およびゲーム画像は開発中のものです。