複数で戦う『MTG』の魅力を味わおう！ 『統率者』の試遊レポートをお届け！

文：電撃オンライン

　そしてゲームは進み、私の前には大量の巨大クリーチャー。ゲイブを出したSさんはさらに大量の1/1トークンの群れ。《巨大なるカーリア》を出したてけおんは巨大なデーモンと天使……といった具合に、すっかりこう着状態になりました。ん？　カネキングは……？　と、人畜無害を装うどころか本当に人畜無害だったため忘れられていたカネキングに目をやると、ヤツは《墓穴までの契約》を戦場に投入しました。

▲スーパー道連れタイムスタート5秒前のテーブルの様子。このあと地獄のふたが開きます……。

　これによって状況が一気に動き出します!!　ここで全体火力呪文が唱えられ、《墓穴までの契約》との組み合わせでガンガン戦場のクリーチャーが減っていきます。特に、戦力の大半が1/1だったSさんは一気に守り手を失ってしまいます。

　その流れに乗った私が、巨大クリーチャーの群れでゲイブのプレイヤーを攻撃してライフを0にすることに成功！　1人のプレイヤーが脱落し、“マナの泉”でおなじみの3人でゲームを進めていくことに。

　するとここで、「集中攻撃されても勝てる!!」と踏んだてけおんが、虎の子の《憤怒の天使アクローマ》を召喚!!　「げぇっ!!　じょ、除去どこ～!?」とあわてて手札を見直すもそんな都合いいカードはありませんでした……。

▲6/6で飛行、プロテクション（青）、プロテクション（白）でパワーを上げる能力まで付いているメチャ強クリーチャーの登場により、ゲームは一気にてけおんペースに。

　結局アクローマの大暴れを止められず、私もカネキングも轟沈……。みんな、《二つ反射のリクー》殺しすぎなんだってば!!　と思いましたが、まあ確かに強いし、しょうがないですね。《二つ反射のリクー》を統率者にした時は、いかにこのイケメンを戦場に残すかが課題になりそうですね。

■普段使わないカードにも活躍のチャンスが！■

　この後、相手をシャッフルして数回対戦を行い、イベントが終了しました。遊んでみて思ったのは、必殺技が飛び交ってとにかく盛り上がる!!　ということです。

　必殺カードは唱えるまでに時間（ターン）がかかるので、そこに行き着く前に勝敗が決することも普通の試合だとよくありますが、“統率者戦”はそんなに早い試合展開にはなりません。さらに、“統率者戦”デッキはどれもデッキの完成度が高く、1人が一方的にやられてしまうということも少ないのです。そのため、どのプレイヤーも自分のデッキの強いところをちゃんと発揮できる機会が多いように感じました。スタンダードのカードで言えば《災難の範囲》や《ファイレクシアの再誕》《生命の終焉》なども余裕で入れられるでしょう。

　こういった、ロマンはあるけどコストパフォーマンスが……という理由で敬遠されがちなカードたちも、“統率者戦”では切り札に早変わりしちゃいます。さらにうれしいのは、今回発売された5つのデッキがどれもコンセプトが非常にしっかりしており、さらに強いということです。

　通常であれば、基本土地カード以外のカードは1枚制限という条件で100枚のデッキを構築するのはなかなか難しいんですよ。しかし、今回発売されたデッキはどれも3色のデッキで、色を足すにも引くにもやりやすいようになっています。さらに、汎用性のある《太陽の指輪》《統率の塔》といったマナサポート系のナイスカードがどのデッキにも入っている点も「しっかり考えているなあ」と感心しちゃいました。

　「真剣勝負でしのぎを削るのもいいけれど、たまには大人数で好きなカードを使ってワイワイやりたい！」というプレイヤーに、“統率者戦”はピッタリの遊び方と言えます。“統率者戦”は、デッキ構築の手間と調整の難しさがネックとなっていましたが、『統率者』はその点をフォローしつつ、ハデな必殺技もキチンと備えたデッキ群になっていると思います。興味を持ったら、ぜひぜひ遊んでみてください！

　今回の記事を読んでくださった皆様の中から、抽選で5名に『統率者』5種類のうちどれか1個をプレゼントいたします!!　希望者は、以下のアンケートフォームにある“ご意見・ご要望”の欄に、この記事の感想と“『統率者』プレゼント希望!!”と記入して送信してください（※締め切りは7月15日 23:59）。5種類のうちどれかを指定したい人は、公式サイトにデッキ名やカードリストが掲載されていますのでご参照ください。特にデッキの指定がない方が当選した場合は、こちらでデッキを選ばせていただきます。それでは、皆様のご応募お待ちしております！

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[Text by ねこひげ合同会社／ゆば]

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