2011年9月2日(金)
――小説を書く時に、特にこだわっているところは?
シンプルな文章、サラッと読めて、それでいて奥行きがある、というのが最近掲げている理想です。あくまでも理想です……。
――執筆中のおもしろいエピソードなどがありましたら教えてください。
つらいことばかりです!
――アイデアを出したり集中力を高めるためにやっていることはありますか?
今自分が必要としているネタをかき集め、あらゆる組み合わせを試し、答えが出ない時は一旦すべてを忘れて熟睡します。一晩寝かせるといいことがあったりなかったり。そんなわけで、やるべきことをやった後は、天にすべてを任せるようにしています。このやり方でだいたいうまくいくようで、これを理解してからはよけいなことは考えないようになりました。
――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?
当時、多くの高校生がそうであったように『ファイナルファンタジーVII』に大変な感銘を受け、パロディっぽい自作のRPGを作って友だちに無理やりプレイさせ、ひんしゅくを買った覚えがあります。高校生の時は部活とゲームしかしていませんでした。自分はゲーム業界の急激な進化の中で10代を過ごしたので、ゲーム業界の行く末や進化は今でも興味の対象の1つです。
――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。
ギャルゲーからFPSまで幅広くやってます。ギャルゲーなら最近は『Rewrite』、FPSは現代戦が中心です。それから1年周期で『風来のシレン』ブームが来ます。“壺縛りプレイ”とか、“アイテム欄半分プレイ”とか、“武器禁止プレイ”とか、私のようなマゾには夢のようなゲームです! 他に今熱中しているのは、レトロゲーム研究ですね。これを機に時代をさかのぼってじっくり調べてみるつもりです。
――それでは最後に、読者へのコメントをお願いいたします。
青春は一度しかありません。この作品は、その青春の9割をゲームに費やしてしまった作者のあわれな人生が凝縮された1冊です。秘密の隠れ家があり、そこにゲーム機があって……そこまでだったら現実でもありえそうですが、そこに女の子まで加わるともはやファンタジー。本作は“女の子と一緒に密室でゲームを楽しむ”という全国6,000万人の男子の願望を叶えてくれる――そんな作品です。たぶん。単純にラブコメとしても読める作品に仕上がっていると思いますので、これから読むという人は、そのあたりも期待してください!
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表紙イラスト/ 彩季なお