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2012年3月2日(金)

『ブレイブリーデフォルト』のロゴに記載されているサブタイトルから考える。“FLYING FAIRY”は略すと“FF”なのです(野村一真)

文:電撃Nintendo

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◆画面写真を見て「あっ、これいい!」と思える感覚

 小学生時代、船から直接カヌーで川に入れることを知らず、先に進めなくて悩みまくった『FFI』。竜騎士リチャードがカッコよすぎる(人妻から想われているのも含む)のと、クアールのブラスター(盾を装備すればよいのを数年後に知った)に苦戦しまくった『FFII』。ラストダンジョンの長さ、オニオンシリーズ、ジョブチェンジに驚いた『FFIII』。悲哀極まりないカインが好きで好きでたまらなかった『FFIV』。ジョブチェンジシステムが確立され、システム面の充実に感動した『FFV』。忍耐力不足により、ガウの“あばれる”をコンプリートをできなかったのが今でも心残りな『FFVI』。

 FC、SFC時代の『FF』とともに育ったゲーム好きならば、このような、なんらかの記憶が残っていることでしょう。Webが存在しない当時の情報源は、間違いなくゲーム雑誌です。記事を読む際、当時読者であった私たちの目線は、まずどこに行ったでしょうか。間違いなく画面写真です。画面写真から感じとれるもの……。上手く言葉にできませんが、「これ、すげー」とか「うわーー!」とか、そういった気持ち。幼少期のあの頃、大げさではなく、なんらかの感動があったはずです。

 そして、今回の『ブレイブリーデフォルト』。30代中盤世代のゲーム好きの方、画面写真を見たときに「あっ、これいい!」って思いませんでしたか? 少なくとも私はそうでした。懐かしいというよりも、「なんか、これいい!」みたいな感覚。すごく抽象的なんですが、FC、SFC時代にRPGを堪能し、その記憶が残っている世代の方ならば、それとなく共感いただけるんじゃないでしょうか。『ブレイブリーデフォルト』の画面写真を見て、私個人としては「スクウェアのRPGだ!」という感覚も持ち合わせたのですが、どうしてもその根拠が見つからないので、これについては筆を進める術を持ちません(苦笑)。

 ちなみに、画面写真や文字情報が少ないなかで、いろいろと想像(妄想)することって、発売前のゲーム情報を楽しむための秘訣なんじゃないでしょうか。これは、Webが主流になりつつある現在であっても、テレビゲームが世の中に現れた数十年前から不変だと思います。そして『ブレイブリーデフォルト』の新情報公開時は、今後も同様の楽しみ方ができると思います。体験版の継続的な配信も相まって……いい時代だ。

Text by 野村一真

▲宿屋の画面写真っていいですよね。いろいろ想像させます。思いもよらないところに宝箱が隠されていたりとか。『ブレイブリーデフォルト』の宿屋もそうであってほしい! ▲視点的には『FFVII』を彷彿。FC、SFC時代ではないけれど、これもなんとなく「スクウェアのRPG」らしい気がします。フィールドの構造的にも。
▲画面写真じゃないけど、イメージイラストからも世界観の想像が膨らみますよね。船なのに国(沈みそうな国・グランシップ)とか。海が絡むと世界観の広がりが増します!
▲こちらもイメージイラスト。大穴の縁が人工物的に整然としていて、まるで井戸のようなのが気になるところ。こういった細部の描き込みも想像を掻き立てます。

(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida.

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