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2012年9月22日(土)

あの人気タイトルがソーシャルゲームに! グリーのブースをレポート、後半はキーマン登場「ゲームは1つになっていく」

文:電撃オンライン

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■事業戦略のキーマンに聞く、ソーシャルゲームの今、未来

あの人気タイトルがソーシャルゲームに! グリーのブースをレポート、後半はキーマン登場「ゲームは1つになっていく」
▲グリー執行役員・吉田大成氏。

――今回のグリーブースのテーマがありましたら教えてください。

吉田(以後敬称略):出展はこれで2回目なのですが、今回は“ソーシャルゲームの進化”をテーマにしています。昨年はソーシャルゲームが大きく伸びている時期だったので、そこをテーマにしていたのですが、今回展示しているゲームがすべてスマートフォンということで、スマートフォンの性能も家庭用携帯ゲーム機に引けをとらないくらいに上がっていますし、その可能性を見てほしいという思いがあります。

 そういった中でグリー自体も『War Coprs』みたいなTPSを作ったり、『Wacky Motors』のような同時に8人が対戦できるようなレースゲームを提供したりしています。これまでソーシャルゲームといえばカードゲームが注目されていたのですが、それだけではないグラフィックの強化に伴う新たなジャンルの拡大を提示できたらいいなと思っています。

あの人気タイトルがソーシャルゲームに! グリーのブースをレポート、後半はキーマン登場「ゲームは1つになっていく」
▲TPS作品『War Coprs』。もちろんフル3Dタイトルだ。
あの人気タイトルがソーシャルゲームに! グリーのブースをレポート、後半はキーマン登場「ゲームは1つになっていく」
▲8人まで同時対戦できる『Wacky Motors』。手軽に熱い対戦が楽しめる。

――多くのタイトルが揃いましたね。

吉田:パートナー(サードパーティ)でいうと、家庭用ゲームの人気シリーズがソーシャルゲームとして、スマートフォン上で展開されるというところが1つの流れとしてありますね。グリー発のゲームでもジャンルが増えてきているので、そこでユーザーにも楽しんでもらえると思いますし、利用者の拡大にもつながればと思っています。

――具体的に言うと『メタルギアソリッド』、『モンスターハンター』、『アサシンクリード』など続々とソーシャルゲームなってきていますね。

吉田:このラインナップは私自身も本当に楽しみにしています。みんなが持ち歩いているスマートフォンで人気シリーズが遊べるというのは、これまであまりなかったことだと思ういますが、パートナーのほうでスマートフォンやソーシャルゲームに合わせたモデルを開発してきているので、また新しい展開ができるんじゃないかと考えています。

――TGSは家庭用ゲーム機のファンが多く集まるショーですが、来場する方にどんなところをアピールしたいですか?

吉田:展示しているタイトルは、家庭用ゲームに負けないグラフィックやシステムのものも多いですし、そこにソーシャルを加えることでひと味違ったゲームになっています。これまで家庭用ゲームで遊んできた人たちにも満足してもらえるものを揃えられたと思っていますし、ソーシャルゲームのイメージもだいぶ変わると思いますので、これを機会にもっともっとソーシャルゲームに触れていただけたらと思っています。

――家庭用ゲームとソーシャルゲームで何か住み分けみたいなことは考えていますか?

吉田:特にそういったことは考えていません。私たちはより多くの人たちに満足してもらえるゲームを提供したいというところが第一です。ゲーム業界のトレンドとしても、ゲーム機がネットワークにつながったりコミュニティ的要素が入ってきたりしていますし、これまでは家庭用ゲーム、ソーシャルゲームと分かれていた部分が、だんだん垣根がなくなっていって最終的には1つになっていくんじゃないかと考えています。

 これまでもソーシャルゲームが伸びてくる中で、家庭用ゲームの市場が縮小せずに維持されていることから考えても、進化を続けることでお互いがもっと大きく成長してくれるんじゃないかなと期待しています。

――今後の成長戦略や目指すところを教えていただけますか。

吉田:大きく3つあって、1つ目は「ソーシャルゲームの進化」で、スマートフォンだからできること、新たなゲームジャンルの創出して多くの皆さんに遊んでもらいたいと思っています。

 2つ目は「海外展開」です。日本のディベロッパーもソーシャルゲームで海外を目指していますし、グリーとしてはスマートフォンならではのマーケテイングの手法やゲーム開発の方法などをスピード感を持って蓄積する必要があると考えています。そうやってチャレンジすることで全世界で遊ばれるタイトルを作っていければと思っています。

 3つ目は「IP展開」で、例えばグリータイトルのアニメ化やグッズ展開などがこれにあたります。スマートフォンやゲームの中ではないところで、ソーシャルゲーム発のアニメやグッズなどの展開をすることで、もっともっと多くの人にグリープラットフォームのタイトルを知ってもらいたいという思いがあります。これら3つの部分を推し進めていければと思っています。

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▲グリー発のグッズも会場に展示されていた。

――最後にゲームファンの皆さんにひとことお願いします。

吉田:今までソーシャルゲームと言われると、家庭用と比べて見劣りするというイメージがあったと思うのですが、スマートフォンの進化もあって、その可能性を最大限引き出したゲームを開発してきました。今回会場に展示してあるゲームや、今後続々とリリースされるゲームをぜひ遊んでいただいて、「ソーシャルゲームはここまで進化したんだ」というところを見てもらいたいですし、グリーのプラットフォームをもっと利用していただけるようがんばりますので、ぜひご期待ください。

――ありがとうございました。

■東京ゲームショウ2012 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2012年9月20日~21日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2012年9月22日~23日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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