2012年12月27日(木)
――岡本さんはこれまでにも多くの役を演じてきたと思いますが、その中でも一方通行は特に個性が強かったのでは?
そうですね。一方通行はビジュアルも能力もインパクトが大きいので、演技でも何か強烈なものを感じさせたいと思いました。先ほど話した笑い声の演技もその1つです。『とある』のアニメで一方通行を演じて以来、他の役でも「一方通行のような感じでお願いします」と演技指導されるケースが増えました。
――他に、一方通行を演じる時に心がけていることはありますか?
独特なセリフ表記をどう表現するかという部分は常に考えています。原作を読んだ方ならわかると思いますが、一方通行のセリフは“ン”などがカタカナ表記になることが多いんですよね。そういったカタカナ部分は、息をつぶして発声するなどして工夫しています。アニメなどで一方通行を見た彼のファンが、思わず真似したくなるようなクセのある演技ができたらなあと。
――本作には全部で4つのルートがありますが、個人的に気になるルートはどれでしょうか?
一方通行が登場する魔術(裏)編はもちろんですが、それ以外だと科学(表)編ですかね。上条当麻があくまでフツーの高校生であるのに対して、バリバリの少年漫画系アクティブ主人公と言っても過言ではない御坂美琴がどう活躍するのかが気になります。あ、別に上条さんがきらいなわけじゃないですよ(笑)。
――では、『とある』シリーズ全体の中で好きなキャラは?
どのキャラも好きですが……あえて挙げるならアレイスターです。いまだに謎だらけな人物で、本性を発揮したらどうなってしまうのか興味津々です。あと、カエル顔の先生もいいですね。「君は僕の患者だからね」の一言ですっぱり片付けるところがカッコよすぎでしょう!
――ゲームとは別に、劇場版にも出演していますよね。そちらはいかがでしたか?
はい! とにもかくにも一方通行の出番があってよかったです(笑)。以前に電撃祭で流れたプロモーションビデオの中で一方通行の口元だけ見えて、「もしや出番があるのでは!?」と期待していました(※当時はまだアフレコが行われていませんでした)。劇場版では、一方通行のシーンもありますので、ぜひ注目してください。
――制作が決定した『とある科学の超電磁砲』のアニメ2期では、一方通行の登場ももちろんあると思いますが?
ストーリーが初期の“妹達(シスターズ)”に関係するみたいですからね。ただ、過去に演じた一方通行をもう一度演じ直さなくてはならないので、結構プレッシャーです。僕が演じていた最新の一方通行は、もう彼女たちを殺すこともありませんし、打ち止めという守る存在もできて落ち着きが出ていますので。妹達(シスターズ)をノリノリで虐殺していたころの自分を、なんとか思い出さなくちゃいけませんね。
――今後、アニメやゲームなどで、一方通行のどんなシーンが見てみたいですか?
なんと言っても戦闘シーン! これからもたくさん見たいですね。『とある』シリーズの魅力は魔術や科学の異能力による戦いですし、ファンもきっと「こいつとこいつのバトルが見てみたい!」とかいろいろ興味があると思います。一方通行の戦闘は映像ばえもするので、今後も期待です! 簡単に言ってしまいましたが、監督さんやスタッフさんにとっては大変なことですが(苦笑)。それだけに、大切に演じていきたいですね。
▲日高里菜さん |
――それではここで、打ち止め役の日高里菜さんからいただいた質問を。
ええっ! そんなのあるんですか? どんな質問だろう……?
――「ズバリ、岡本さんの打ち止め愛は今でも変わっていませんか?」とのことですが……。
も、もちろん好きは好きですよ。でも、過去にいろいろなところで“打ち止め愛”を公言し過ぎて、ロリコン扱いされてしまったことがあります(笑)。そんなこともあって、今では少し自重しています。僕の打ち止め推しはともかくとして、作中の一方通行と打ち止めは本当にいいタッグだと思いますよ。
――では最後に、発売を楽しみにするファンへメッセージをお願いします
みんなが待ち望む『とある』のゲーム最新作が、もう少しで発売です。ゲーム1作目(PSP用ソフトの『とある魔術の禁書目録』)は対戦格闘形式でしたが、今回はAVGということで原作小説に近い形で楽しめます。ここから『とある』シリーズを知る方もいると思うので、ぜひ魔術と科学の世界観にどっぷりとひたってください。
【次回予告】今回は岡本信彦さんのインタビューをお届けいたしました! 一方通行の演技にどれだけこだわっているのか、短いインタビューですが皆様に伝われば何よりです。そして実は、岡本さんには上条当麻役の阿部敦さんへの質問をお預かりしました! どんな質問を阿部さんにしているのか、気になる人は今後掲載予定の阿部さんのインタビューをお楽しみに。
さて次回は、ゲームの内容を紹介していければと思っています。それでは皆さん、また来週。そしてよいお年を~。
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※画面は開発中のもの。
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