2013年2月8日(金)
2012年11月、Amazon.co.jpの商品ページに突如登場したXbox 360『ケイブシューティングコレクション』。本セットの企画経緯から最新作『怒首領蜂 最大往生』の新情報を、ケイブプロデューサー浅田誠さんのインタビューとともにお届けする。
▲『ケイブシューティングコレクション』パッケージ |
『ケイブシューティングコレクション』は、ケイブからXbox 360で発売されたシューティングゲームタイトルをすべてまとめ、各タイトルの攻略DVD7本とサントラCD10枚、小冊子2冊も付属する、文字通りコレクタブルなセットだ。価格は29,800円(税込)。
『怒首領蜂 最大往生』は、2012年4月よりアーケードで稼働中のSTG『怒首領蜂 最大往生』のXbox 360移植版。Xbox 360への移植にあたって、キャラクターやモードの追加が行われている。
▲ケイブ プロデューサーの浅田 誠さん。 |
――この『ケイブシューティングコレクション』ですが、どのようなタイトルなのでしょうか?
浅田 誠さん(以下、敬称略):『ケイブシューティングコレクション』ですが、弊社からXbox 360で発売されたシューティングタイトルをすべてまとめたタイトルになります。
そもそもこのタイトルは、うちで一から立ち上げた企画というわけではなくて、日本マイクロソフトさん(以下、マイクロソフト)と別件で打ち合わせをしていた時に、話に出てきたタイトルなんですよ。最初は「どうかなあ?」という感じでした。ただ単に全部入れて発売するという形だけでは意味がないのではないかなと思っていたんです。
ただ、以前からインタビューなどでもお話させていただいている通り、『怒首領蜂最大往生』がXbox 360での私の最後の作品になるんだろうなと思っているので、ここで全部まとめたものを出すというのは、いい節目なのかなと思っています。『ケイブシューティングコレクション』はここから始まりました。
――なるほど、日本マイクロソフトさんからの提案だったんですね。
浅田:そうです。それで最初にまず問題になったのは価格ですね。「いくらで売ればいいのか!?」というところですね。いろいろと企画がありまして、パッケージじゃなくて全部ゲーム オン デマンドでまとめたものを売るという話もありました。
ただ、“コレクション”と名前がついているのに、中を開けるとゲーム オン デマンドのコードが書かれた紙が入っていて、それで29,800円というのはさすがにないなと。コレクションとして持っている感じがしないんじゃないかと思ってやめました。
また、ただまとめたものを売るだけだと「これは一体誰が買うんだ?」ということになってしまいますよね。特にうちのユーザーさんは、ほとんどのタイトルを持っている人が多いのではないかと思ったんですよ。
ゲームタイトル |
発売日 |
デススマイルズ |
2009年4月23日 |
虫姫さまふたりver1.5 |
2009年11月26日 |
エスプガルーダII ブラックレーベル |
2010年2月25日 |
デススマイルズIIX |
2010年5月27日 |
怒首領蜂大復活ver1.5 |
2010年11月25日 |
怒首領蜂大復活ブラックレーベル |
2011年2月3日 |
むちむちポーク!&ピンクスゥイーツ |
2011年2月24日 |
赤い刀 真 |
2011年5月26日 |
虫姫さま |
2012年5月24日 |
【XBLA】ぐわんげ |
2011年7月28日 |
▲『エスプガルーダII ブラックレーベル』 | ▲『赤い刀 真』 |
――僕自身もすべてのタイトルを持っていますが、熱心なユーザーさんが多いですよね。
浅田:ですので、商品としての付加価値をつけるために、まずはこれまでに出たすべてのダウンロードコンテンツ(DLC)もディスクに収録して発売するという形になりました。今回、ゲーム用DLCだけでなくテーマやゲーマーアイコンもすべて入っているんですが、全部で40個くらいになりました。
当初はDLCといっても10個くらいかなと思っていたんですが、いざリストアップしてみると、こんなに出していたんだという気持ちになりましたね。
――1タイトルあたり2個と考えてもそれだけで20個になりますからね。
浅田:よく1つのハードで10作品もシューティングゲームを出したなと思いました。こうしてタイトルを並べてみるとなかなか壮観ですね。最初に発売したのが2009年の『デススマイルズ』で、そこから3年で10本。こうして発売リストを見ると2011年とかヒドイですね。2月なんて同じ月に2本(『怒首領蜂大復活 Ver1.5 ブラックレーベル』と『むちむちポーク!&ピンクスゥイーツ』)出してますからね。
この『怒首領蜂大復活 Ver1.5 ブラックレーベル』のパッケージ版がきつかったんですよ。池田(ケイブ取締役 池田恒基氏。今なお最前線でSTG制作に携わる弾幕STGの始祖)と2人だけでしたしね。ここに収録されているタイトルの中で一番タイトなスケジュールで作られたものだと思います。
Xbox LIVE アーケードの『ぐわんげ』も懐かしいですね。この『ぐわんげ』というタイトルはご存知の通り、ユーザーさんからアンケートをとって、発売が実現したタイトルなんですが、当時マイクロソフトさんにグチられたタイトルなんですよ(笑)。
――えっ、それは何でなんですか?
浅田:「ああされちゃったら、やらないわけにはいかないじゃないですか」って(笑)。
――ズルいと(笑)。
→ケースは玉手箱のようなイメージで作り上げた(2ページ目へ)
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