2013年4月18日(木)
――3月に発売された『ケイブ シューティングコレクション』が完売されたそうで、おめでとうございます。
浅田:ありがとうございます。生産数は3,000本でしたがすべて販売できたようです。ユーザーさんに還元するという意味を込めてサントラをつけさせていただき、3,000本まで到達したという感じですね。
池田:確かに3,000本はびっくりしました。せいぜい2,000本くらいだと思っていました。
浅田:もう販売が終了しているものなので言っちゃいますが、実はユーザーさんに還元する最初の案は『弾銃フィーバロン』か『エスプレイド』をつけようかというものでした。『弾銃フィーバロン』は、ユーザーさんからの期待も高かったですし、実際に途中まで動いているものもあったので、ぜひともやりたかったのですが、やはり実現までのハードルが高かったですね。
あとは、高い商品にこういった入手できないアイテムをつけて、プレイできる人とできない人を作ってしまうのは嫌だったというのも実現できなかった理由の1つですね。うーん、ここが出せる最後のチャンスだったのですが……。
――『最大往生』の中でショップアイテムの1つとして入れてしまうとか。
浅田:ショップアイテムも考えたんですけどね。発売日を3カ月くらい延期させてくれたら行けるかもしれない(笑)。
池田:延期は絶対にないな。
――ケイブの今後の展開はいかがでしょうか?
浅田:とりあえず言えることは現時点でのコンシューマのタイトルはこれが最後ということですね。
池田:もう移植できるタイトルがないですからね。やり尽くしてしまってます。
浅田:これまでのインタビューで何度も言っていますが、『最大往生』はもともと予定にないソフトでしたからね。2012年5月の時点で「さあどうしようかな」と思っていた時に、日本マイクロソフトさんからの話があって、8月に発表するまでとても紆余曲折ありましたし。というわけでここのライン(池田&浅田)でゲームを作るのはこれがラストかなと思っています。
池田:とはいえ、自分としてはシューティングゲームを作ることをやめるとは思ってなくて、今のトレンドがこういうゲームのスタイルとは違うだけだと思います。またどこかでこういうゲームが出せるタイミングがあると思いますし。
浅田:機会的にはきっとあるとは思います。また、5月5日に秋葉原UDXでイベントを開催しますが、そこのステージに池田さんと2人で出るのが一緒にやるラストになるのかなと。
池田:あ、それ自分もやっぱり出るんだ。
浅田:パイ投げられるんですかね。いやー、パイ投げだけは避けたいですね。以前イベントでパイを投げられるというのをやったのですが、あのパイは普通のパイと違うんですよ。
池田:普通のクリームだと飛びちっちゃいますからね。
浅田:あのパイのクリームの部分は、すべてシェービングクリームなんですよ。すごく目に来る。
池田:目をこすったら泡がさらに入って超痛い。
浅田:5月5日のイベントから先は、こういうイベントは当面ないと思うので、興味がある人はぜひ来てもらえればと思います。
――今回のイベントでは物販ブースはあるのでしょうか?
浅田:今回のイベントではケイブは物販を行いません。その代わりにくじ引きなどのコーナーを置いたり、Kinectで出展協力をいただいているメーカーさんによる、ちょっとしたグッズ販売をしようと思っています。このくじ引きには、社内に眠っているお宝グッズをたんまりと持っていくつもりです。一品もののイラストとかもありますからね。あと、まったく話は通せてないですが、5月5日でゴーゴーカレーと何かコラボできないかな、なんて思っているんですよ。
また、景品として1等は発売前日に開発者が持ってきてくれる権利なんていうのはどうかなと思っているんですよね。九州の人に当たったらどうしようかなという感じにはなりますが。池田さん、どう思います?
池田:いや、それ初めて聞いたし。
浅田:やろうかなと思っているんですけど。
池田:まかせた。
浅田:一緒にやりましょうよ。
池田:いや、俺はいいよー。
浅田:当たった人に自分で8ミリを回しながらユーザーさんのところに行って、その様子もその場でユーザーさんにあげちゃうとか。それで行ってみたけど不在だったりして。個人的には最高におもしろいですね(笑)。
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おそらく現世代機では、ラストとなるケイブ浅田さんと池田さんへのインタビュー。浅田さん自身、会社にこき使われていると笑いながら、上司である池田さんをこき使うという、この2人ならではのやり取りで、終始フランクなインタビューとなった。
最後まで浅田節とも言える体制で制作されている『怒首領蜂最大往生』。5月5日のイベントでは、トッププレイヤーによるプレイによって、ソフト発売前ながらボスである陽蜂の撃破まで見せるという。その全貌が見られる日はあともう少しである。
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