2013年4月22日(月)
3回戦は、キャラクターカードを2枚使える“双竜の絆”ルールでの対戦です。久保田氏の使うのは天王寺兄弟デッキ。《宵の魔人クレプス》で《誇りのフィエリテ》をトラッシュから復活させる動きがシンプルながら強力です。
▲チャージのカードと引きかえに、7コストまでのゼクスをトラッシュから復活させられる《宵の魔神クレプス》。《誇りのフィエリテ》は7コストなので、《宵の魔神クレプス》の能力で戻すことができます。 |
こちらのデッキも似たようなコンセプトで、序盤は能力を使いにくい《宵の魔神クレプス》をリソースに置いておき、機を見てリソースからゼクスをスクエアに戻す《樹海の乙女フィーユ》で戻し、さらに《宵の魔神クレプス》の能力でトラッシュのゼクスを戻すというコンボを組み込んでみました。
▲《樹海の乙女フィーユ》で、とにかくパワーカードを使い回そうというのがデッキのテーマ。《樹海の乙女フィーユ》は《宵の魔神クレプス》だけでなく、緑の大型ゼクスを戻しても強いですね。 |
そして始まった3回戦。再び先手を取ることができたので、まずは攻めかかります。序盤はやはり3~4コストのゼクスによる相打ちが続きますが、6コストで《高潔の金剛杵 木蓮》を出してリソースを増やします。
《高潔の金剛杵 木蓮》は返す久保田氏のターンで倒されてしまいますが、続くターンに《樹海の乙女フィーユ》、そして能力でリソースからパワー8000になっている《魅惑の七支刀 月下香》を戻していきます。
▲どちらもトラッシュを利用するデッキなので、スタートカードはトラッシュのゼクスを回収できる《復讐の魔人ウルティオー》。それにしても、久保田氏のプレイヤーカードが入ったスリーブがとてもあやしい……。 |
▲さまざまな手段でリソースを増やし、そのリソースを使ってアドバンテージを稼いでいく緑らしい動き。ですが、今回は《宵の魔神クレプス》も一緒に使うデッキなので、《高潔の金剛杵 木蓮》でチャージを減らしていいのかは難しいところです。こういう、これまでの対戦ではなかったデッキ構築やプレイングでの悩みを楽しめるのも“双竜の絆”ルールならではですね。 |
こうして、大型ゼクスを2体展開することができましたが、久保田氏も返しに《宵の魔神クレプス》からトラッシュの《誇りのフィエリテ》を戻し、すぐに《樹海の乙女フィーユ》と《魅惑の七支刀 月下香》に対処してきます。こちらは《月影葬送牙》で《誇りのフィエリテ》を除去し、その後はお互いに低コストのゼクスで様子見の展開に。
そうしているうちに《滅獄竜デスティニーベイン》を引き込んだのでプレイ。イグニッションから出てくるゼクスにはめっぽう強いカードですが、あまりイグニッションをしない《宵の魔神クレプス》デッキに対しては少し効果が薄いかもしれません。これもすぐに対処されてしまいます。
その後もお互いのゼクスを倒しあう展開が続き、ライフは久保田氏2対カワカミ3。ここでチャージのたまった久保田氏が2回目の《宵の魔神クレプス》&《誇りのフィエリテ》! 《誇りのフィエリテ》が攻撃し、穴が開いたプレイヤースクエアに《宵の魔神クレプス》の攻撃を受けてしまいます。
プレイヤースクエアに戻った《誇りのフィエリテ》は、返すターン《高潔の金剛杵 木蓮》とイグニッションで出たゼクスの合わせ技で除去しますが、横の1ラインを制圧されてしまい、ややピンチに。
▲いつの間にか横のラインを制圧されているの図。僕はいつも中央スクエアの脇に置かれたゼクス(この場合は《意思のヴォロンテ》)を処理するタイミングがさっぱりつかめません。誰か教えてください(笑)。 |
こちらはイグニッション成功から逆に反対側の1ラインを埋め、両プレイヤースクエアと中央のマスの争奪戦が始まります。こちらとしては久保田氏が中央スクエアにゼクスを置いて攻撃してきた時に《月影葬送牙》で対処し、返すターンで中央のスクエアに大型ゼクスを置ければ……という感じでしたが、ここで久保田氏はプレイヤースクエア脇の《宵の魔神クレプス》で攻撃し、こちらのライフを1にした後、中央のスクエアに置いた《意思のヴォロンテ》で攻撃してこないという、こちらの狙いをすべて見切ったプレイング!! 対戦相手のターンはバトル中以外ではイベントを使えないので《月影葬送牙》を撃つタイミングがなく、そのままこちらのターンに。
これにより、こちらのプレイヤースクエアを除くすべてのスクエアが埋まった状態になってしまったため、スペースを空けて《樹海の乙女フィーユ》から《宵の魔神クレプス》を出し、さらに《樹海の乙女フィーユ》で久保田氏の《宵の魔神クレプス》を倒してそこにこちらの《宵の魔神クレプス》でゼクスを復活させるという動きが取れなくなり、負けてしまいました。
というわけで、結果は1勝2敗。今回は3ゲーム戦いましたが、カードやルールの理解度ではもちろん、ゲームの先の展開を読む力で完敗した、という印象ですね。特に3戦目は《宵の魔神クレプス》の使い方に圧倒的な差がありました。
しかし、改めて『ゼクス』というゲームのおもしろさ、奥深さを感じることができました。デッキ内のシステムがうまく働いた第1ゲームでは勝つことができ、それができなかった第2ゲームはあっさりと負け。そして、同じコンセプトのデッキでも使い方で大きな差の出ることが第3ゲームでわかりました。今回は負け越してしまいましたが、もっと腕を磨いて次回はぜひリベンジしたいと思います!
→イグニッション久保田氏ショートインタビューを掲載!(5ページ目へ)
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