2013年6月26日(水)
――昨年、アンケートを実施させていただきました。それから1年が経ちDLCが作られましたが、なぜこんなにかかったのでしょうか?
伊東:いきなりするどい質問ですね!
中川:アンケートを受けて、DLCを作りたいと思っていたんですが、開発チームというのはソフトが発売されると解体されて、別のラインに組み込まれてしまいます。インティ・クリエイツさんは人気の開発会社さんなので、DLCのために開発チームを再度組むのが難しい状況にありました。
――確かに、スタッフを遊ばせておくわけにもいきませんからね。
中川:ただ、私は虎視眈眈(こしたんたん)と機会をうかがっていましたし、會津社長(會津卓也代表取締役社長)をはじめ、インティ・クリエイツの皆さんも気にかけていてくださったんです。DLCについて相談にいった時に、チバテレビで放送しているTV番組『ナイツのヒット商品会議室』に出演されることをお聞きしました。ただ、お笑い芸人・ナイツの2人にどんな商品案やブランディングをお願いするか、悩んでいらっしゃった。そこで、DLCと番組依頼が組み合わせて、廉価版のタイミングで新衣装を配信するという流れになりました。
田村:インティ・クリエイツが千葉にあることから、チバテレビで放送している『ナイツのヒット商品会議室』に出演することになりました。最初はどのタイトルで依頼を出すのか定まっていませんでしたが、放映のタイミングが『ぎゃる☆がん BEST』発売日に近いということで、『ぎゃる☆がん』にしました。
――では、最初から依頼をDLCで考えていたわけではなかったんですね。
田村:考えていたわけではないのですが……ゲーム本編に大きく手を加えるのは現実的には難しい。衣装が増えるのであれば、ユーザーさんも喜ぶだろうし、アンケートのネタを取り入れられる可能性もある。そういうこともあり、DLCの依頼に決まりました。
中川:以前に「実現には少し時間がかかるかもしれませんが」とコメントしていたんです。丸一年お待たせしてしまったのですが、ようやく出すことができたので、私としてもかなりうれしかったです。
――番組から上がってきたアイデアを受けて、サスペンダー教官、軍服風制服、悪魔コス、天使コスを案として用意されました。なぜこれらのラインナップにしたのでしょうか?
▲サスペンダー教官 | ▲軍服風制服 |
▲悪魔コス | ▲天使コス |
田村:番組で上がってきたものを参考にしつつ、電撃オンラインさんでやっていただいたアンケートも見ています。アンケートの中には、軍服や天使、悪魔というものがあったので、いい方向に落ち着いたと思っています。
中川:ちゃんとアンケートの意見も拾われていたんですね。
――前回のインタビューで伊東さんは、軍服がいいとお話されていましたね。
伊東:それを忘れていたんですが、上がってきたアイデアの中から軍服のデザインをしていました(笑)。
――サスペンダー教官は、帽子や腕章に軍服らしさが出ていますね。
伊東:教官というキーワードから、軍隊的な小物を意識しました。風紀委員の腕章のデザインは個人的にはこだわりました。僕の中での元ネタは、鬼教官がいるという映画でした。
田村:実は女性のCGデザイナーがいるんですが、彼女がこういうデザインにしてほしいとリクエストを伊東に送っていたんです。
伊東:いきなりメールが来て、画像が添付されていました。開けたら『爆れつハンター』(アスキー・メディアワークス刊)のキャラのイラストがあり、「これ以外は(衣装を)作りません」と書いてありました。
(一同笑)
――なるほど! 実は最初に拝見させていただいた時から、ちょっと似ていると思っていたんですよ。
伊東:まったく同じでは盗作になってしまうので、印象を残しつつ、デザインを変えることを意識しました。製作途中のものは、胸当てがありませんでしたね。
――え? このままでよかったのでは?
田村:いや……あまり過激だったので、胸元に修正を入れてリリースすることになりました。ちなみに、サスペンダー教官を配信することを選んだのは、中川さんです。どれが商品として力があるかを確認していただいたら、サスペンダー教官だという風におっしゃられていたので決まりました。
中川:しかし、この衣装はきわどいですね。(何かに気づいて)……バストサイズが控えめな生徒はどうなるんですか?
伊東:ペッタンコな人はすき間がない感じです。今回の衣装は担当したモデラーが巨乳好きということもあり、若干盛られている感じですね。
――帽子“教官帽”は多少大きめなんですね。
伊東:ポニーテールなど、髪型によっては帽子があわない子も出てきてしまう。そういう場合は、もう1つのアイデアである軍服風制服の帽子になります。
田村:なので、こちらの案のデザインも一部取り入れられています。
――軍服風制服は、カワイらしさもあるコスチュームですね。
伊東:はい。自分の好みと、最近流行りの戦車アニメのイメージが融合してできました。別に流行りを取り入れたのではなく、元々好きなデザインに近かったので、描きやすかったですね。
――軍服として、色気たっぷりのものと落ち着いた雰囲気の2種類を用意したと。
伊東:ただ、結局はエロが勝つんですよ!
(一同笑)
田村:裸エプロンの後で、インパクトのあるものを作る必要があったということですね。
伊東:個人的には、こちらの軍服風制服も作りたかったんですけどね。好評だったらどうですか?
中川:好評だったらぜひ!
伊東:ただ……もし第3段DLCが決まったら決まったで、またエロい衣装になると思うんですけどね。
(一同爆笑)
衣装が増えたのはあるスタッフの暴走!? 詳細は3ページ目で!
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