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2013年7月12日(金)

『チェインクロニクル』はすべてのソーシャルカードゲームに対するアンチテーゼ!? セガの開発者に直撃インタビュー!

文:まり蔵

■シナリオの分量はコンシューマのRPG3本分くらい!?

――200人のキャラクターが登場するとのことですが、仲間はすべてガチャで手に入れることになるのでしょうか?

松永氏:基本的にそうですが、ストーリーの進行上や戦闘の結果で手に入ることもあります。それと、形式としてはいわゆるガチャなんですが、本作では未加入のキャラクターが仲間になると、そのキャラとの出会いのストーリーが挿入されるシステムになっていまして。ですので、かなり“仲間になった感”を感じられるものになっています。そのストーリーもキャラごとに個性的で、例えば鎧にお金をかけすぎて、借金取りから逃れるためといった、人間味あふれる理由で続々と仲間入りしてきます(笑)。

――膨大な量のシナリオになるのでは……。

松永氏:それはもう、かなりの量を用意しています。シナリオの監修も僕のほうで担当しているのですが、この前計算したら、現時点でコンシューマのRPG3本分くらいの分量になっていました。今も随時キャラクターを制作中ですので、正直忙しすぎて手が回らない感じです(笑)。

――シナリオ制作のうえで、一番苦労したことはなんですか?

松永氏:“チェインシナリオ”ですね。あれはやってから正直後悔しました(笑)。チェインシナリオは、特定のキャラクター同士が出会うことで通常の本編シナリオとは別の長編ストーリーが展開するというシステムで、現在用意できているものだけでも相当な数になります。最終的には今用意できている200名のうち1/3くらいのキャラクターは長編ストーリーが発生する予定です。つまり新しい仲間が3人加わったら、そのうち1人は、他の誰かとかかわりあって成長していくような長編物語を持っているというわけです。ちょっとやりすぎたと思わなくもないですが、苦労した分おもしろいものになったと自負していますので、ぜひ注目していただきたいです!

 あとはやはり、整合性を取るのに苦労していますね。1つの決まった世界観がある中で200人以上のキャラクターの物語を複数の作家さんに書いてもらっているので、当然どこかで整合性が合わなくなる部分があったり、話が似てくる部分が出てきてしまいます。そこをどう調整するかに苦労していますが、こだわった甲斐あって、キャラクター1人1人が今までのゲームにはない輝きを放つことができていると思います。

『チェインクロニクル』 『チェインクロニクル』

――正式サービス開始後もアップデートでキャラクターが増えることはあるのでしょうか?

新小田氏:もちろんあります。先ほど整合性を取るのに苦労していると話していましたが、社内からも「いつか物語に矛盾が生じるのでは……?」と不安の声があがっていますね(笑)。

松永氏:そこは限界まで頑張らせていただきます!

――そういうすべてにおいて全力なところ、すごくセガさんらしいですね(笑)。

松永氏:そうかもしれません(笑)。今回、声優さんの収録をさせてもらった時にもレアリティがノーマルのキャラクターにまでボイスがあるのを見て、声優さんに同じことを言われました。「こんなにやって大丈夫ですか?」と(笑)。

『チェインクロニクル』

→最初に仲間になったキャラクターはキーマンのはずでしょ!?(4ページ目へ)

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データ

▼『チェインクロニクル』
■メーカー:セガ
■対応機種:iOS/Android
■ジャンル:RPG
■配信日:2013年夏予定
■価格:無料(アプリ内課金)

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