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2013年7月12日(金)

『チェインクロニクル』はすべてのソーシャルカードゲームに対するアンチテーゼ!? セガの開発者に直撃インタビュー!

文:まり蔵

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■ソーシャルゲームのフォーマットにのっとった本気のゲーム

――本作には数々の著名なイラストレーターさんが参加されていますが、キャラクターイラストの発注はどのような形で行われたのでしょうか?

松永氏:まず作家さんからお返事をいただいたら、それからその作家さんに合わせてキャラの設定や容貌イメージを作るということを今回しています。ですので、非常に作家さんそれぞれの個性を生かしたキャラ造形ができていると思うので、そこを楽しんでいただければと。また、キャラクターの決めゼリフも用意しておくことで、イメージを膨らませやすくしたり、物語との整合性を取りやすくしています。それとゲーム内の具体的な世界観、各国の文化や政治体制、装束特徴などをまとめたものを事前にお渡ししたんですね。それもあって、イラストレーターさんの個性とゲーム全体の世界観がうまく融合したものが生まれたのではないかと思っています。

 それと今回、チェインストーリーについては、キャラクターをそれぞれのシリーズごとに、すべて同一の著名イラストレーターの方にデザインしていただいています。ですので、1つの長編ストーリーを統一された雰囲気で読み進められるようになっています。一般的なカードゲームですと、多様なイラストが魅力な一方、統一された雰囲気を感じづらい点もありますが、本作はそういう面で著名イラストレーターさんによるオムニバス作品のように味わうことができます。この点もぜひ楽しんでいただければと思います!

『チェインクロニクル』
▲自分好みのキャラクターを育て、自分好みのパーティを編成することができる。

――本作ではボイスを収録されていますが、ボイス演出はどの場面で使用されるのでしょうか?

松永氏:1つは必殺技の場面と、もう1つは仲間に入る際にキャラクターが発する挨拶ですね。どちらもゲーム中に気持ちが盛り上がるタイミングなので、それを多彩なボイスが一層盛り上げてくれています。

『チェインクロニクル』
▲バトル中に繰り出される必殺技は、人気声優のボイス付き!

――ボイス収録の際に印象的だった声優さんはいらっしゃいますか?

新小田氏:石田彰さんですね。石田さんには今回10代~70代の幅広い年代のキャラクターを演じていただいたのですが、収録の際に1つ1つのセリフを吟味しながらユーザーが聞いた時の反応まで考察していただいて、似たような性格のキャラクターについてもしっかり違いを感じられる見事な演じ分けをしていただいたのが印象に残っています。このゲームの場合、同じ声優さんが演じているキャラクターでパーティを組むこともできるので、ファンの方にはさまざまに演じ分けられたボイスを聞きながら、プレイを楽しんでもらいたいですね。

――それでは最後に、電撃オンラインの読者に向けてメッセージをお願いします!

松永氏:従来のコンシューマ型RPGでは、あくまで開発側が提供する限定的なストーリーの中に登場するキャラクターを楽しむことしかできませんでしたが、本作では200人以上のキャラクターをとにかくこだわり抜いて作っています。同じソーシャルゲームのフォーマット……例えばガチャで仲間を集めたり、順番にクエストをクリアしたりというシステムの上でも、こんなに本気でゲームを作れるということをユーザーさんにぜひ感じていただければと思います!

新小田氏:私はこれまでいろいろなソーシャルゲームをプレイしてきて、皆一様に同じ内容を遊ぶだけのゲームに疑問や違和感を覚えてきました。ただ、今まで慣れ親しんできた“ソーシャルゲーム”という柱自体は否定するべきものではないですし、ユーザーさんに受け入れていただく中で必要なものだと思っています。そのうえで、違う価値のもの――自分が主人公になって仲間を選び、その仲間と絆を深めていくという実体験の投影のようなゲームを提供していきたいと考えていますので、『チェインクロニクル』にご期待いただければ幸いです。信じてついてきてください!

『チェインクロニクル』
▲現在『チェインクロニクル』公式サイトでは、事前登録を受付中です!

(C)SEGA /(C) SEGA Networks

データ

▼『チェインクロニクル』
■メーカー:セガ
■対応機種:iOS/Android
■ジャンル:RPG
■配信日:2013年夏予定
■価格:無料(アプリ内課金)

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