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2009年10月1日(木)

新次元、新体験! 『MTG ゼンディカー』プレリリーストーナメントをレポ

文:電撃オンライン

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 5回戦。トーナメントが始まる前は非常に厳しい展開を予想していたが、あれよあれよのうちに4連勝してしまった。このままもしかしたら……という期待を胸にゲームスタート。相手のデッキは白青緑。《カビーラの交差路》、《セジーリの隠れ家》といったライフ回復能力を持つ土地が連続して置かれ、なかなかライフを削れない。しかし、相手は何も呪文を唱えずひたすら土地を置いていくのみ。そしてこちらが《変わり樹のバジリスク》、《オラン=リーフの出家蜘蛛》、《領地のベイロス》と展開したところで《審判の日》で一掃される。さすがは4連勝の上位卓だなぁ、などと思っていると、続くターンには《征服者の誓約》でトークンが6体現れる。強力レアの連発に頭を抱えるも、こちらも《失われた真実のスフィンクス》を引き込み、強力な飛行クリーチャーと3枚のカードを手に入れる。そしてそのまま《失われた真実のスフィンクス》がトークンの頭上を越えて攻撃し、勝利することができた。

 サイドボードから森渡りを持つ《ゼンディカーの彼方導き》を投入し、2試合目に備える。その2試合目、相手はさっきと打って変わってアグレッシブな展開を見せる。2ターン目に《オラン=リーフの生き残り》、3ターン目には《オンドゥの僧侶》でライフ回復とともに《オラン=リーフの生き残り》をサイズアップ。さらにこちらのブロッカーは《コーの鉤の達人》で排除するという、流れるような攻めで素早くこちらのライフを減らしにかかる。こちらもやや遅れたが、クリーチャーをタップさせられる《海忍び》で持ちこたえ、続いて《ゼンディカーの彼方導き》を並べる。《海忍び》は島渡り、《ゼンディカーの彼方導き》は森渡りを持つので、どちらもブロックされない。このまま《海忍び》で相手だけタップさせながら攻撃すれば勝てるかと思ったところでまたしても《審判の日》。場がまっさらになる。次のターン、こちらのドローはもう1枚の《ゼンディカーの彼方導き》。これはいい引きと思い展開したところ、相手は《複製の儀式》をキッカーしてプレイ。ブロックできない《ゼンディカーの彼方導き》が5体、相手のもとに現れ勝負あり。

 3試合目、お互いゆっくりした立ち上がりから、まずこちらが《海忍び》を出す。すると相手は《征服者の誓約》をプレイ。トークンが6体並ぶ。さらに次のターンに《複製の儀式》。《海忍び》がコピーされ、こちらはブロッカーが用意できなくなり、そのままトークンの群れに飲み込まれゲームセットとなった。

『MTG ゼンディカー』 『MTG ゼンディカー』 『MTG ゼンディカー』
▲完敗という言葉がぴったりの5回戦。やはり“すべてのクリーチャーを破壊する”という効果は圧倒的だ。構築環境でも活躍が見込まれる。

 5回戦目の完敗に心が折れてしまったのか、6回戦は何ひとついいところなく負けてしまった。相手のデッキは白黒。1試合目は第1ターンに《墓所王の探索》が置かれ、2ターン目から流れるようにクリーチャーを展開される。特に、山渡りを持つ《崖を縫う者》にまったく対処できず、致命的な量のライフを奪われてしまい、そのまま敗北。

 2試合目もやはり《崖を縫う者》が早いターンに登場。今度は何とか除去したものの、続いて《世界を鎮める者》が現れる。毎ターン、お互いにクリーチャーを生け贄に捧げるなか《世界を鎮める者》に殴られ続け、敗北した。

 というわけで、筆者はトータル4勝2敗で『ゼンディカー』のプレリリーストーナメントを終えることとなった。

 ちなみに、一緒に参加した電撃オンラインのスタッフに今回のMVPカードを挙げてもらったところ、《猛り狂うベイロス》と《吸血鬼の夜鷲》というコメントが返ってきた。どちらも前評判通りの強力さだったようだ。ちなみに《猛り狂うベイロス》を挙げたスタッフは他にも《エメリアの盾、イオナ》に《潮汐を作るもの、ロートス》と神話レアを合わせて3枚も引いており「どれを使おうか悩んだ」という、何ともぜいたくなコメントも残してくれた。

 なお、優勝者は筆者が5回戦で対戦した、白青緑のプレイヤーだった。話を聞いてみると「レアがかみ合っていた」と力強く一言。何でも《審判の日》、《征服者の誓約》、《複製の儀式》に加え、対戦時は見せなかったものの《世界を鎮める者》までデッキに入っていたとのことだ。優勝も納得である。

『MTG ゼンディカー』 『MTG ゼンディカー』
▲一緒に参加した電撃オンラインのスタッフが推薦する今回のMVPカード。どちらもデッキを大幅に強化してくれる1枚だ。

『MTG ゼンディカー』 『MTG ゼンディカー』
▲カードが強いだけで優勝はできない。今回の優勝の影には確かなデッキ構築力と、ミスのないプレイングも大いに貢献しているはずだ。なお、トーナメントの優勝者には『ゼンディカー』のブースターパック1BOXと、『アラーラ再誕』のブースターパック15パック、さらにプレミアムカードセットという豪華な賞品が贈呈された。

 こうして、ゼンディカーのプレリリーストーナメントはすべて終了した。『ゼンディカー』は10月2日よりスタンダードなどの構築環境で使用可能になる。ローウィン=シャドウムーアブロックが退場し、これまで活躍していたいくつかのデッキは環境からその姿を消すことになる。そこに“上陸”や“同盟者”、それに今回は見ることができなかったが、やはり新しく登場している“罠”といったメカニズムがどのようなインパクトを持って現れるのか、期待は高まるばかりだ。

[ねこひげ合同会社/ゆば]

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