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2010年2月2日(火)

私ならグレるかも! 伊藤静さんが『密室のサクリファイス』アフレコを振り返る

文:電撃オンライン

 ディースリー・パブリッシャーから2月4日に発売されるPSP用AVG『密室のサクリファイス』。今回、ゲーム中に登場するキャラクターを演じている声優の伊藤静さんにインタビューを行った。

『密室のサクリファイス』
▲オルガを演じている声優の伊藤さん。

 『密室のサクリファイス』は、ディースリー・パブリッシャーが展開するSIMPLEシリーズで人気が高い『密室からの脱出』をベースにした、新しいタイプの脱出ゲーム。地底深くに建造された巨大な生活施設・ファウンデーションを舞台に、そこに閉じ込められてしまった5人の少女たちの脱出劇を描く。これまでの密室シリーズのおもしろさを生かしつつ、極限状態で発生する出会いや友情、裏切りなど、サスペンス色をより強めた作品となっている。

 伊藤さんは、メインキャラクターの1人であるオルガを演じている。今回の記事では、オルガを演じた感想や印象に残ったところ、そして伊藤さん自身について伺っている。真堂圭さん喜多村英梨さんゆかなさん大亀あすかさんのインタビューとあわせてご覧いただきたい。

――最初に、伊藤さんが演じられたオルガについて教えてください。

『密室のサクリファイス』

 オルガは医者である父親から厳しい教育を受けて育ってきたので、とってもしっかりした子なんです。厳しい父親を尊敬していて、お父さんに認めてもらいたい一心で一生懸命な子です。作品の中では色々な提案をして、みんなをまとめるという役割を担っていました。

――オルガを演じられていかがでしたか?

 こういうまとめてくれる人がいたら、「わかりました。着いていきます。」って言うと思います。もし私がリーダーになったとしたら、「頑張って私がやらなきゃ!」って思うかもしれませんけれど、オルガみたいなまともな意見は出せないと思うので、ご一行様がお亡くなりになるだけですね(笑)。みんなをまとめて、自分の意見をしっかりと言い、他人の意見も取り入れていろいろなことができる子だったので、演じていて楽しかったです。

――演じていて苦労したところは?

 自分の台詞を追ってしまって、前後を読み飛ばしている感じになってしまいがちになるので、そのシーンがどういう流れのシーンかを思い出せるように事前に読み込んでストーリーを頭に入れるようにしていました。きちんとイメージしていないと、状況がころころと変わる緊迫したシーンが多かったので、臨場感を出すべく必死にやっていましたね。収録は1人だったので、距離感がわからなくなったり、会話をしている感じがなくなってしまったりするので意識はしていましたが、他のキャラクターを知っているほうが演じていたので、こんな感じかなってイメージが多少はできたので、脳内アフレコで演じていましたね(笑)。

――演じてきた中で印象に残ったシーンはどこですか?

 子どものころのエピソードで、厳しい父親を怖がるところがあるのですが、そのシーンのオルガの父親は恐いなって思いました(笑)。自分のお父さんがそうだったら、私はオルガのようにきちんとした子には育たず、グレるほうに行くと思います。認められたい一心で自分を優等生でいようとしているところがすごいなと思いました。

――もし、ご自身が崩壊した都市にいたら?

 最初に「ぎゃ~!」って言うと思います。「ぎゃ~!」って言って、「落ち着け!」って思うんですれど、結局落ち着けずにうろうろして、落ちてきた物に当たってポックリ死んじゃうんじゃないでしょうか。落ち着きがないので、冷静に考えることができないんです。ちょっとでも隙間があったら「ここから出られるんじゃないかしら?」って直ぐに動いて、彼女たちと出会うことなく1人密かにお亡くなりになるんじゃないかな(笑)。

『密室のサクリファイス』

――オルガが自分の側にいたら、友だちになれますか?

 なれるかな。特別な立場に居ても、ひけらかしたりせず対等で居てくれようとする人は好きですし、しっかりしてるから、私はあんまり考えなくてもいいかなって。「はいはい、行くわよ」ってまとめてくれそうだし、腹割って話せそうなので仲よくなれそうです(笑)。

――他のキャラクターで気になった子は?

 オルガとクロエは成人した暁には、お酒を飲みながら腹割って話ができそうだなって思います(笑)。イトカみたいな子は「守りたい!」っていう母性本能が私にも生まれるので、バランスのよいチームだなって思いました。

――普段からゲームで遊ばれていますか?

 遊びますね。いまだにPSPで狩りに行っています(笑)。どうしてもクリアできないところがあって、毎日イライラしながらやってます。昔ゲーム屋さんでバイトをしていたので、PC-FXやドリームキャストなどPS3以外のハードは各機取りそろえております。それでも最近はポータブル機のプレイが多いですね。こういうゲームがすごく好きなので、プレイするのが楽しみです。

『密室のサクリファイス』

――伊藤さんご自身が個人的に頑張っていることや目標はありますか?

 ここ2、3年休みがあると、とにかく掃除、洗濯して寝る!みたいな日々で、特にここ1年はそれが酷くてどこにも行かず、自分のストックがなくなって、中身が空っぽになっている感じでした。余裕のあるころには、休みの日や空いた時間に「1時間散歩しよう!」と御苑に行ったりしていたのですが、今はちょっとした時間を有効に使えなくなってきているので、軌道修正して改善したいですね。実りのある人生を楽しく過ごそうと頑張っています(笑)。

 お仕事はとても充実しているのでやっていて楽しい分、この後どうしたらいいんだろう?って思うこともありますが、今、自分にできることを1つ1つ楽しんで、いろんなことを吸収したいなって思います。自分が楽しくないとお芝居も変わらないので、難しいことを楽しんだり、前向きに過ごして、人生を楽しみたいと思います。

――ユーザーさんにメッセージをお願いします

 『密室のサクリファイス』、おもしろいです! カワイイ絵からは考えられないようなことが起こるのでびっくりしました。どうなるんだろう?ってドキドキするシーンがたくさんあって、本当におもしろいので、ぜひ皆さんも楽しみに待っていてもらえたらなと思います。

(C)2010 INTENSE (C)2010 D3 PUBLISHER

データ

▼『密室のサクリファイス』
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:PSP
■ジャンル:AVG
■発売日:2010年2月4日
■価格:5,040円(税込)
 
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