2010年4月7日(水)
じゃあ、次に使う色を決めましょう。“リミテッド”では2色でデッキを組むのがいいとされているわ。3色以上では、例えば手札が赤いカードばかりなのに、島や沼しか引かないっていう、いわゆる“土地事故”“色事故”なんて状況に追い込まれてしまうことがあるの。これじゃあ自爆よね。戦う前に負けちゃうわ。 | ||
確かにそうだね。でも、それを言うんなら、もう1色の方にしちゃった方がいいんじゃないの? | ||
う~ん、それができればいいんだけど……。実際にやってみればわかると思うけれど、カードが足りないのよね。今回は緑のカードが一番多く出たけれど、それでも17枚しかないわ。無色のアーティファクトのカードを入れたら枚数は何とかなるかもしれないけれど、それじゃ弱いカードも入っちゃうわよね。 | ||
2色ならその中間で、土地事故も減らせるし、強いカードも入れられるってことかぁ。 | ||
その通りよ。じゃあ次は肝心の色の決め方なんだけど、正直に言うと、これに関しては決まったやり方はないの。ただ、だいたい決め手になるのはこの3点かしらね~。 |
ポイントその1:強いクリーチャーが多い。 ポイントその2:相手のクリーチャーを除去するカードが多い。 ポイントその3:自分のクリーチャーを強化するカードが多い。 |
例えば、今回出たカードの中では、このあたりが強いクリーチャーと言えるわね。 |
サイズも大きいし、飛行やプロテクションを持っている《マラキールの血魔女》に、8/8になれる《ベイロスの林壊し》か。確かに強そう。 | ||
でしょ。あらあら、見てみたらクリーチャー以外の呪文もとっても優秀じゃない。 |
というわけで、今回は黒と緑でデッキを組んでみましょうか。まずは主戦力となるクリーチャーの選択ね。じゃあ1つ、簡単なクイズを出しましょう。この3枚を見てみて。 |
どれも3マナのクリーチャーだね。 | ||
この3枚を比べてみると、どれがデッキに入るかしら? ダイスケ君の意見を聞かせてちょうだい。 | ||
《愚鈍な虚身》はマイナスの能力しか持ってない2/2だよね。《巨大蠍》は1/3だけど接死の能力を持ってる。《巡礼者の目》は1/1だけど飛行を持っていて、ライブラリーから基本土地カードを手札に加えられるのかぁ。この中だったら《巨大蠍》か《巡礼者の目》が強いのかな? | ||
そうね。《愚鈍な虚身》に比べると《巨大蠍》や《巡礼者の目》はより優秀ね。同じコストのクリーチャーを評価する場合は、まず“どれだけ戦闘で役に立つか”ということを考えるといいと思うわ。《巨大蠍》の持つ接死は、相手がどんなに大きなクリーチャーでも、相打ちに持ち込むことができる、とても便利な能力よ。実際のパワーは1だけど、2/2までのクリーチャーには一方的に勝てるのも強みね。 | ||
でしょでしょ、コイツが一番強いよね~。 | ||
ただ《巡礼者の目》は、別の観点から言えば《巨大蠍》よりも強い部分があるわ。 | ||
飛行がそんなに強いの? でも1/1だよ? | ||
飛行も強いけれど、この“戦場に出た時、ライブラリーから基本土地カードを1枚探して、手札に加える”という能力がとても優秀なのよ。さっき話した“色事故”のことを思い出してみて。 | ||
あっ、そうか。これがあれば、足りない方の色マナを出す土地カードを確実にそろえられるってことだね? | ||
その通り。こういう戦闘向けではないけれど“自分の展開をサポートしてくれる”カードもデッキにあると心強いわね。 | ||
攻撃役と補助役……そういう考え方も必要なのかぁ。 | ||
そうね。それじゃあ、こういう感じでデッキに入れるクリーチャーを選んでいきましょうか。 |
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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]