【PW養成講座20】新システム“感染”を使ったデッキを構築してみる!!

文：電撃オンライン

■ “感染”デッキを作ってみよう ～土地と枚数調整編～ ■

	最後は土地を入れて、カードの枚数調整だね。このデッキだと何枚くらい土地を入れればいいんだろう？
	そうねぇ。このデッキは《法務官の手》、つまり4マナ域くらいまではスムーズに土地を展開していきたいところよね。
	そうだね。4ターン目に《法務官の手》を出して、5ターン目で一気にケリをつけたいね。
	そうなると、じゃあ、だいたい24枚くらいは必要になると思うわ。
	なるほど。でもさぁ、アユミちゃんってそういうふうにスパッと数字を出してくれるけど、それってこれまでの経験から言ってるの？　それとも何か計算してるの？
	両方よ。まぁ確率の話で言えば、4ターン目まで毎ターン土地を置きたい場合、4枚土地を引かなくちゃいけないわけでしょ？　先手の場合、4ターン目までに引けるカードは何枚？
	初手7枚と、3ターン分のドローで合計10枚？
	そうそう。10枚引いたら4枚が土地ってことは40パーセントが土地ならいいわけよ。つまり、60枚の40パーセントで24枚ってことになるわけ。
	なるほどなぁ。じゃあ、とりあえず土地は24枚にしよう。緑と黒の組み合わせでクリーチャーになれる土地はないから、全部《森》と《沼》でいいかなぁ。
	まぁ《戦慄の彫像》なんてカードもあるけど、このデッキにはちょっと向かないかしらね。でもダイスケ君、このデッキに入る基本でない土地はちゃんとあるわよ？　ほらっ!!

	じゃーん！　“フェッチランド”～!!
	フェッチランド？　えーと、ライフ1点を支払いこのカードを生け贄に捧げることで、ライブラリーから対応する基本土地カード1枚を探し、それを戦場に出す……かぁ。
	ええ。これらの土地は、自身からマナを出すことはできないんだけど、それぞれ対応した基本土地をライブラリーから探してくることができるカードなの。
	でも、それってもともと基本土地を入れておけばいいんじゃないの？　だってライフ1点失っちゃうじゃない？
	まぁ、そう考えるのはわかるわ。でも、ライフ1点なんて安いと思えるくらい便利なカードなんだから。例えば、初手が《森》《森》《沼》に《胆液の鼠》2枚、《疫病のとげ刺し》1枚、《巨大化》1枚だったとするじゃない。あなたマリガンする？
	うーん、最初の2ターンはいいけど《沼》を引いてこられないと《胆液の鼠》は唱えられないね。ちょっと悩むな。
	はい、そんな時にあると便利なのが《新緑の地下墓地》で！　状況に応じて《沼》と《森》のどっちかに変えられるから、その時に必要な基本土地をお届けします！　ってね。
	なるほど。あ、このカードたちって《広漠なる変幻地》とか《進化する未開地》の仲間なんだ。
	そそ。持ってこられる基本土地の種類に制限があったり、ライフ1点が必要だったりするけど、アンタップ状態で戦場に出せるという特徴を持ってるわ。
	よし、じゃあ《新緑の地下墓地》はデッキに入れよう。でも、他の《霧深い雨林》と《湿地の干潟》は、それぞれ《森》と《沼》のどっちかしか持ってこられないよね？
	そうね、でもこれらもデッキに入れることを検討していいカードよ。それはデッキ圧縮という観点によるものなの。
	デッキ圧縮？　デッキをプレスするってこと？
	ちゃうちゃう！　フェッチランドのテキストを見てみると、ライブラリーから対応する基本土地を戦場に出せるって書いてあるわよね。つまり、フェッチランドの能力を起動すると、ライブラリーから1枚基本土地カードがなくなるのよ。さぁ、どうなるかしら？
	う～ん……。基本土地じゃないカードを引ける確率が上がる……とか？
	それよそれ！　もちろん、4/50が4/49になるような、微々たる確率だけどやらないよりはいいわ。これがデッキ圧縮よ。
	じゃあ、他のフェッチランドも4枚入れってこと？
	う～ん、それはちょっとやりすぎね。初手に3枚土地があるけど、全部フェッチランドなんてことになったら、何もしなくても3点のライフを失ってしまうもの。
	じゃあ、このデッキの場合は《新緑の地下墓地》を4枚で、他は2枚ずつくらいにしようかな。
	そのくらいでいいと思うわ。ちなみに、さっきあなたがデッキに入れるカードの候補にしていた《地うねり》は、フェッチランドととても相性がいいカードよ。
	あっ、そうか。《地うねり》は“上陸”が付いているから、このターン戦場に土地を出してると効果がアップするもんね。
	そゆこと。
	よし、じゃあ土地の枚数も決まったぞ。あとはマナ・カーブにそってクリーチャーを入れていけばいいよね。
	そうね。

	よし、完成だ！　お待たせアユミちゃん、それじゃ対戦しようか！
	よーし、行くわよ！

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[Text by ねこひげ合同会社／ゆば]

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