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2011年9月15日(木)

【レゲーの花道】懐かしのゲームを語る連載企画! 第1回は『ドンキーコング』!!

文:まっつ

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◆◆◆◆ 『ドンキーコング』座談会 ◆◆◆◆

 ここからは、『ドンキーコング』を題材に座談会を敢行。当時リアルタイムでプレイしていたおっさんたちを集め、大人になった今だからこそ感じること、子どものころの思い出などいろいろと語り合ってもらった。

●座談会メンバー

ミスターN :まっつとほぼ同年代のライター。『ロマサガ』で人生のレールを踏み外した過去アリ。FC版『ドンキーコング』発売時は9歳。
Y2K:1971年生まれのベテランゲーマー。学生時代はアーケードゲーム三昧の日々を過ごした。『ドンキーコング』も主にアーケードでプレイ。
Rusty:1972年生まれの編集者。ゲームは主に家庭用をプレイ。FC版『ドンキーコング』発売時は13歳。

●あらためて『ドンキーコング』をプレイしてみた感想

まっつ:プレイしてみて、皆さんどう感じましたか?
ミスターN:久しぶりにやったらムズかった(笑)。ただ慣れたらあっさりクリアできたけど(笑)。
Rusty:1回目はすんなり3面までいけたけど、2回目のプレイは1面もクリアできなくなったりして、よくわからんかった。
まっつ:結構、そういうことってありますよね。最初は新鮮な気持ちでプレイするから集中できるみたいな。
Rusty:なんか欲が出るんだよね。あの得点アイテムやハンマーを取って……とか考え出すと失敗したりする(笑)。
まっつ:俺の場合は、いきなり普通に3周目くらいまで行きましたよ。当時プレイしたときは、3面クリアするのがやっとだったから、こんなに簡単だったっけ? ってビックリした(笑)。
Y2K:俺と同じだ。なんかすげぇうまくなってた(笑)。
Rusty:確かに子どものころに比べたら、かなりうまくなってましたね。
まっつ:結局『ドンキーコング』以降も十数年ずっとゲームしてきているんで、その分の経験値がたまってるってことですかね。
Rusty:無駄なスキルがね(笑)。
ミスターN:俺、全然上がってなかったんだけど(笑)。むしろ劣化してるという。
まっつ:ゲームやってないからだよ(笑)。

●子どものころの思い出

ミスターN:スタートしたときの「でーれれーれーれー♪」っていう重低音BGMいいよね。あれで当時の思い出がふっとよみがえったもん。
まっつ:あとタイトル画面の曲ね。
ミスターN:いろいろと思い出して、レディからが「Help!」って吹き出しが出てないなぁとか気づいたり(笑)。
Y2K:あの吹き出しはアーケード版だけだから。
ミスターN:そういう、プレイ中に思い出すことが結構あるね。たとえば、1面でハンマーをもって1段上の足場を転がってるタルを壊せるとか。
Y2K:ああ、ハンマーを振り上げたときに当てるテクニックね(笑)。
Rusty:あったなぁ、そんなの。
まっつ:俺はやっぱりマリオが歩く音かなぁ。あれでいろいろ当時のゲーセンの思い出が甦りましたね。
Y2K:タルをジャンプして点が入ったときの音とかもヤバいね。懐かしい記憶がぶわっと(笑)。
ミスターN:『ドンキーコング』のゲーム&ウォッチ(※1)ってあったじゃん。あれもおもしろかった!
まっつ:パカってあけるタイプの2画面のヤツでしょ? あれメチャクチャ遊んだよ。あのゲーム、クリアしないでタルをジャンプし続けると、どんどんゲームスピードが速くなっていくんだよ。それがおもしろくて、どこまで耐えられるか友だちと競ってたなぁ。

●火の玉

ミスターN:あと、このゲームに出てくる火の玉でもいろいろ思い出したね。
Y2K:何面の火の玉? 個人的には3面の火の玉が一番イラっとする(笑)。
Rusty:ただでさえムカツクのに、どんどん増えていくからね。
ミスターN:俺は2面の火の玉かな。真ん中でウロウロしているヤツ。マリオの上り下りに合わせて火の玉も上下するから、全然先に進めない(笑)。
まっつ:俺もその火の玉が一番印象にあるなぁ。当時、ゲーセンでかなり困った覚えがある。
ミスターN:俺はあの火の玉のグラフィックのせいで、「火の玉=敵」というイメージが刷り込まれたんだよなぁ。そのおかげで『ドラクエII』の攻略が詰みかけた(笑)。
Y2K:『ドラクエII』?
ミスターN:廃墟になったムーンブルグ城の火の玉(※2)が怖くて近づけなくてさ~。完全に敵だと思ってたから、会話もしないまま途方に暮れてたんだよ。
まっつ:ああ、あの魂のコトか(笑)。会話しないと先に進めないんだっけ。
Y2K:まあ普通は火の玉としゃべろうとは思わないよね(笑)。
ミスターN:あの火の玉を魂だと思わせようとしてる時点で、なんか違うでしょ! 腹立ってきた!
まっつ:なんで今キレてんだよ(笑)。
Rusty:でも確かにあの場面、最初あの魂に近づくのはちょっと躊躇した覚えはあるかも(笑)。
ミスターN:俺にとってそれぐらい『ドンキーコング』の影響力はすごかったってことよ。
Y2K:まあ、『マリオブラザーズ』や『スーパーマリオブラザーズ』のファイアボールとか見ると、火の玉のグラフィックは任天堂発って感じはするなぁ。

●スイミー

まっつ:ちなみに、みんな火の玉! 火の玉! って言ってるけど、正式名所は“おじゃま虫”です。
ミスターNY2KRusty:マジで!? 虫かよ!
まっつ:おじゃま虫と説明書に書いてある……。
Y2K:虫なんだ……。
まっつ:1面を見るに、どうみてもドラム缶からタルが燃えた形で出てきてるけどね(笑)。
ミスターN:もしかしたら、赤い虫の集合体なのかも?
まっつ:ああ、スイミー(※3)みたいなカンジで(笑)。
Rusty:なつかしすぎる(笑)。国語の時間に習った童話だ。スイミーって名前の魚のエサもあったよね。
Y2K:コイのエサでコイミーってのもあった(笑)。
Rusty:ただのダジャレ(笑)。
ミスターN:よく食べるスイミー♪ っていうCMあったよね。
まっつY2KRusty:あったあった(笑)。
まっつ:っていうか全然、ゲームと関係ねー(笑)。

※1:ドンキーコング・マルチスクリーン。『ドンキーコング』の1面の構成を基本に作られた、液晶画面の携帯ゲーム機。1982年発売。形状は2画面の折り畳み式で、その外見は現在のDSに通ずるものがある。ちなみにこのゲーム機で初めて十字ボタンが採用されている。
※2:魔物に破壊され、廃墟となったムーンブルグ城に漂う、会話ができる魂。見た目は炎と同じグラフィックで一見魔物にも見えるため、初見で話しかけるのは少しだけ勇気が必要だった。
※3:小さな魚が集まって1匹の大きな魚になりすまし、天敵のマグロから身を守るという童話。オランダ出身の絵本作家レオ・レオニ作の絵本。谷川俊太郎が訳した日本語版は、小学校2年生の国語の題材となっている。

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