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2011年9月29日(木)

【レゲーの花道】懐かしのゲームを語る連載企画! 第3回は『カラテカ』!!

文:まっつ

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◆◆◆ 『カラテカ』座談会 ◆◆◆

ここからは『カラテカ』を題材に座談会を敢行。当時リアルタイムでプレイしていたおっさんたちを集め、大人になった今だからこそ感じること、子どものころの思い出などいろいろと語り合ってもらった。

●座談会メンバー
まっつ電撃SEGA EX、電撃セガサターン、電撃ドリームキャスト、電撃ゲームスなどで主に読者ページを中心に細々と働いていてきた、昭和50年生まれのライター兼編集者。『カラテカ』は、発売とほぼ同時に購入。後悔はしていない。……していない。
ミスターNまっつとほぼ同年代のライター。『ロマサガ』で人生のレールを踏み外した過去アリ。『カラテカ』発売時は9歳。
S村昭和54年生まれのライター。年齢の割には黎明期のファミコンソフトは結構プレイしている。『カラテカ』は親戚のおじさんの家でいとこと遊んだとのこと。

 

 ●久しぶりに『カラテカ』をプレイしてみての感想
まっつ:とりあえず、久々にプレイしてみて、どうだった?
ミスターN:どうっていうかー、あー『カラテカ』だなぁと(笑)。
S村:やっぱりスタート時の単音のBGMを聞くと、とりあえず崖から落ちたくなるよね(笑)。
ミスターN:お約束というか儀式でしょアレは(笑)。俺のなかではその“崖落ち”がメインデッシュだよ。ゲームスタートしたら構えて下がって崖に落ちて、「デーレレッテーデレレレー♪」までがワンセット。
まっつ:ぶっちゃけ、それが『カラテカ』のすべてといっても過言ではないかもね(笑)。
ミスターN:俺、それで満足して電源落とそうかと思ったもん。
まっつ:『デスクリムゾン』(※1)のオープニング見て満足して電源落とすのと一緒(笑)。
S村:あと、最初の敵とのオジギ合戦も避けて通れないでしょう。
ミスターN:基本だなー。あー『カラテカ』だなぁー。
まっつ:こういう雰囲気のゲームは他にあんまりないよね。

●手下たちは根はいいヤツ?
S村:お互いにオジギしてから闘うから、なんか敵が憎めなくなるというか(笑)。
ミスターN:なんか、パリっとした気持ちになって闘ってたよね(笑)。
“人と接するときの礼儀”というものの大切さを無意識のうちに教わってたような気がするよ。
まっつ:あれ? 超いいゲームじゃないの(笑)。
ミスターN:っていうかこの手下たちって絶対、根はイイ奴っぽい気がする。
S村:まあ、オジギを返す時点で完全な悪党じゃないのは確か(笑)。
主人公がKOされたとき、棒立ちになるじゃん。あ、倒してしまった……的な(笑)。
今プレイすると、あの棒立ちがなんか“同情”というか“哀れみ”みたいなものを感じるんだよ。
まっつ:んーどうでしょう(笑)。
ミスターN:絶対、心の中で謝ってるよアレは! 「すまん、恨むならボスを恨んでくれ」みたいな(笑)。
まっつ:なんだか、そうかもしれない気がしてきた(笑)。
S村:でも、ラスボスもKOすると棒立ちになりますよね。
ミスターN:あ、そうなん? じゃあ俺の妄想。失礼しました!
まっつ:萎むの早いな(笑)。

●白い門の思い出
まっつ:あと『カラテカ』といえば、白い門でしょう。
S村:色は白いけど、存在自体は真っ黒でしょうあの門は(笑)。
ミスターN:当時はどうしても通れなくてなぁ(遠い目)。
まっつ:門の前で試行錯誤してると、すぐに敵が現われるのがイヤだった(笑)。
S村:僕の場合、結局自力では解けくて、雑誌を見て抜け方を知りましたね。
ミスターN:俺もだよ。雑誌でその先のステージとか始めてみて興奮した記憶がある(笑)。
まっつ:俺は偶然抜けることができて、そのあと記憶をたどって通過する方法を自力で解いたよ。
ミスターN:すごいじゃん。
まっつ:でも、俺以外に『カラテカ』持ってるヤツがいなくてさー。自慢をしようにも相手がいなかったんだよ。だからいろんなヤツに貸しまくったんだけど、友だちが他県の親戚に又貸ししやがって、カセットが行方不明になっちゃった(笑)。
S村:ひどい(笑)。

●マリコ姫
ミスターN:当時から思ってたけど、マリコ姫って絶対美人だよな!
まっつ:なんだよいきなり。
S村:あ、ちょっと言いたいことわかりますよ。あのドット絵はかなりイイ(笑)。
ミスターN:だろだろ! ちょっとキャバ嬢っぽいけどスタイルいいし、髪型とかもオシャレ! 今見ても十分通用する!
まっつ:ガングロ(死語)だけどね。でもまあ確かに『スパルタンX』のシルビアよりかはキレイかも。
S村:っていうか背が主人公よりもデカイ気が(笑)。超モデル体型。
ミスターN:オカマちゃんだったらどうしよう……。
まっつ:今、悩むなよ。

S村:ちょっと調べたんですが、パソコン版の『カラテカ』だと、構えたまま近づくとマリコ姫が攻撃してくるらしいですよ。
まっつミスターN:マジで!
S村:股間に強烈な蹴りを食らってゲームオーバーになるらしいです(笑)。
ミスターN:つええー!
まっつ:なぜ捕まったんだマリコ姫……。
S村:で、この情報を知って思ったんですけど、当時ファミコンの『スパルタンX』でシルビアが襲ってくる(※2)っていう都市伝説が流行ったじゃないですか。
ミスターN:あったね(笑)。……あ、もしかして……。
S村:そうなんですよ! あの都市伝説って、このマリコ姫が元ネタだったんですよ!
まっつミスターN:な、なんだってー!

まっつ:……と言いたいところだけど、あれは某少年漫画のファミ●ンロッキーが元ネタじゃなかったか。
S村:ぎゃふん。

※1:『デスクリムゾン』……1986年にセガサターンから発売されたガンシューティングゲーム。数々の理不尽なシステムと難易度。そして“コンバット越前”という珍妙な名前の主人公が醸し出す、奇天烈な世界観がウリの迷作。特に独特なノリで進行する強烈なオープニングムービーは語り草となり、カルトなファンを獲得。ファンからは「デス様」などと呼ばれることもある。
※2:ファミコン版『スパルタンⅩ』でまことしやかに噂された裏技で、ゲームを24周クリアすると、本来救うべき女性であるシルビアが、主人公に襲い掛かってくるというもの。実際には存在しない裏技だが、24周という高難易度の条件により、試したくても試せないちびっ子が続出。それゆえに一時期、本当に存在するかのように噂された。

マリコー!

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