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2012年3月17日(土)

フェイトがクロノア衣装になった理由とは!? 『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE GOD』開発スタッフインタビューでさまざまな謎に迫る

文:電撃オンライン

■あのキャラの衣装が!? コラボに迫る

――トレーニングモードやバトルレコーダーなど、格闘ゲーム好きが喜びそうな機能が増えていますが、これはユーザーから要望があったのでしょうか。

金子:もともとやりたかったことなんです。個人的にも格闘ゲームではトレーニングモードをプレイするのが好きなので、欲しかったんですが、前作は泣く泣くオミットしました。今回はがんばって充実させています。

――コラボ衣装は、バンダイナムコゲームスさんとどのような流れでやり取りしたのですか?

金子:これをやってもいいかという確認をバンダイナムコゲームスさんにして、そのデザインを都築さんに確認するという流れです。

――ということは、どのキャラがどの衣装を着るかという選定は、ウィッチクラフトさんが考えた?

金子:やはりゲームを作る上で、やれることとやれないことがあります。例えば、ザフィーラにはスカートをはかせることはできないんです。見た目がきついということではなく、ポリゴンモデルの関係上で、スカートに対応していない。なので、ズボンしかできない。そういう感じで1つずつ決めていきました。

『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』

 コラボキャラということで、これまでにリリースされたキャラということと、シルエット的に近いところから選んでいます。ただ、自分の趣味で「フェイトの髪はクロノアの耳だ!」と言い張って、クロノアを選びました。バンダイナムコゲームスさんからは、「クロノアは男の子ですが平気ですか?」という確認が来ましたが、「問題ありません!」と言い切りました。

(一同笑)

――ヴィータと『塊魂』のコラボ衣装は、インパクトがありました。

國本:前プロデューサー富澤さんからの提案です。直々に王子の衣装を着たヴィータのイラストが届いて、今に至ります。僕は『ゆめりあ』のねねこ推しだったのですが。

金子:他に、リインフォースは満場一致でKOS-MOS(コスモス)でした。

『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』
▲ヴィータのコラボ衣装。ねねこの衣装を着たヴィータが気になるという人も多いのでは?

――開発者の中で、人気キャラは誰ですか? よく使うキャラがいればお願いします。

金子:前作でフェイトがいまひとつだったということで、パワーアップしようという意気込みは彼女に偏っていたと思います。

國本:作る際に手がかかったユーノです。ユーノがどうすれば強くなるのかは、作る前から課題でした。大塚さんからも「最終的には強くなるのでしょうか?」と常々聞かれました。「モーションがカッコ悪いから弱いんじゃないか?」というところから入り、途中でモーションを作り直しました。その分、思い入れも深くなっていましたね。

――そんなことがあったんですね。

國本:あとは、シグナムをカッコよくしようという思い入れがあり、モーションを変更した結果、コンボ数が減ってしまったということがあります。作っている人間からすると、ユーノやシグナムに思い入れがあり、それがバランスにも影響しているというのが、おもしろいと思いました。

金子:開発の人間は、モーションや立ち回りを作る上で思い入れができますので、その結果、好きなキャラではなく、自分が担当したキャラクターがお気に入りになるケースが多々あるようです。

大塚:僕はほぼ全キャラ使います。あと、フェイトはかなり変更されたということで、マイキャラの1人です。フェイトのフォームチェンジは、本作ならではなので、もうちょっと突き詰めたいと思います。

『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』 『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』 『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』
▲攻撃が大きく変化したメンバーも。前作でしっくりこなかった人も、試してみては?

――そのフォームチェンジは、どのタイミングで入れることになったのですか?

國本:実は前作から入れようと思っていました。ただ、当時は他にも越えないといけない壁が多すぎて(苦笑)。

金子:それもあって、今回はかなり早い段階から取りかかりましたね。

國本:できるかどうかわからないからこそ、早めに手を付けました。作業量や手間は2倍以上ですが、データ量を2倍にしないように、いろいろと検証しました。

 開発中には、スピードを感じられなければと意味がないと、スタッフから指摘されました。最初は抑え気味に、普段よりはスピードが少し上がって、威力が上がった程度だったのですが、誰が使っても速さを感じられるモーションにしています。やりすぎなところもあったのですが、今でもそのやりすぎは生きていると思います。

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▲フェイトと雷刃(レヴィ)は、フォームチェンジが可能。スピードが大幅に上がり、技も変化するが、防御力がかなり下がってしまう。

最後のページで“クロノvsなのは”について解説!

(C)都築真紀 (C)2011 NBGI

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