2012年4月5日(木)
■中澤工さんのコメント
レスキュー隊員。彼らの放射線防護服を着用しているときのデザインです。渡瀬や、風見や、洵や、その他の隊員たちが防護服を着て登場する時は、この姿となります。
あれ? う……。もう書くことがなくなってしまった。
いや、あることはあるんですが……ネタバレになりかねないので、自重しなければならない情報なんですよ。“謎の少女”よりも規制が大きいって、困りましたね。
とりあえず、軽く設定について書いてお茶を濁します。
この服は、放射線をあびる危険がある場所で作業するための特殊な防護服です。正式名称は“放射線防護消火服”。
シリウス(渡瀬らが所属しているレスキュー隊)に支給されているこの防護服は、吸引による内部被曝を防止する役割と、放射線の遮蔽の役割を兼ねたタイプで、加えて耐火性・耐水性・機密性をも備えた3層構造になっています。
その機密性ゆえに会話しにくくなりますが、マスクの内側には無線機能も備えてあって、隊員同士の意思疎通には支障が出ないようになっています。いろいろとマルチなアイテムですが、ある程度、動きや視界が制限されるのがデメリットです。
渡瀬らは今回の事故現場に出場後、この服を着用して任務にあたります。が、しかし、各々“アクシデント”に遭遇し、防護服を脱ぎ捨てる羽目になります。放射線が充ち満ちている死の空間で防護服を失うということが、どれほど危険で、絶望的なことなのか……言わずもがなですね。それほどまでに、渡瀬らは極限な状態に追い詰められているのです。
本作においては、AD(1時間、被曝から身を守ってくれる薬剤)という命綱があればこそ延命できていますが、その本数も徐々に減っていくわけで……。
まさに、物語冒頭において、この防護服を失った瞬間、渡瀬らの決死のサバイバルが始まります。そんな、とても象徴的なアイテムなのです。
余談。
マスクで顔が隠れて、誰が誰なのか視認できなくなるので、腕章の色で差別化を図っております。
このような設定になっています。
・渡瀬:黒
・風見:赤
・洵:緑
・桧山:青
・堂島:黄
・その他:白
「顔が見えないから、わけがわからないよー!」という人は腕に注目してみましょう。
■おおたか鳴海さんのコメント
防護服は、参考をいただいて描き起こしました。背中に酸素ボンベを背負ってるのですが、よく描き忘れそうになります。マスクで顔が隠れるので、個人を判別するために色違いの腕章をつけています。ゆとりのある服はしわが難しいですね。立ち絵や原画も、ある意味一番大変だったキャラです……。お話を引き立てる絵になっていればうれしいです。
■eco*さんのコメント
作中でこの姿を目にすることが多いだろうと思われます。腕章の色でキャラクターを分けているのですが、どの色が誰なのか? という点も気にしていただけるとちょっと楽しいかもしれません。
◆彩色時のあれこれ
一歩間違えると宇宙服っぽくなってしまうので差を出すのが難しかったですね。色は赤バージョンと黄バージョンが最後まで残った記憶があるのですが、黄のほうが目立つ上にわかりやすいということで。あとはヘルメット窓部分の質感を出しているときが楽しかったです(笑)。
(C)イエティ/Regista
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