2012年8月27日（月）
ゲーム界の“世界一かっこいいハゲ”筆頭候補！ 孤高の暗殺者エージェント47が暗躍する『ヒットマン』シリーズって知ってる？
銃弾に倒れたエージェント47の脳裏に過去のミッションが甦る……
『ヒットマン コントラクト』
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2004年にPS2/Xbox/PCで発売されたシリーズ3作目。本作のストーリー展開は、過去の作品とはひと味違うユニークな構成となっている。
パリで銃撃されて重傷を負ったエージェント47が、ホテルで倒れ込むところからゲームは始まる。死を目前にした彼の脳裏に、過去のさまざまな暗殺ミッションがフラッシュバックするという、一種のオムニバス構成になっているのだ。そのため、コンシューマ機では発売されていない1作目『ヒットマン コードネーム47』のミッションをリメイクしたステージも収録されている。
今作のストーリーは、“エージェンシー”が派遣した医者の治療を受けたエージェント47が、ホテルを脱出したところで終わっているが、彼が銃撃されるまでのいきさつは、次作の『ヒットマン ブラッドマネー』で改めて描かれることになる。また、これまでは音声による会話でしか出番のなかったダイアナが、エージェント47に直接コンタクトを取るシーンも大きな見どころだ。
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| ▲ゲームシステム面では、過去作に比べてステージが広大になり、民間人も含めた多数のNPCが登場。ミッションの展開は、さらにバリエーション豊かなものになっている。 | ||||
アメリカ合衆国に上陸したエージェント47が対立組織と激突！
『ヒットマン ブラッドマネー』
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2006年に発売されたシリーズ4作目は、Xbox 360とPCで登場。グラフィックのクオリティが格段にアップしたことにより、ミッションの舞台となる建物の様子や、登場人物の動作といった細部の描写が、より緻密に表現されている。
ゲームシステムの面では、ミッションの結果によって報酬を得られるシステムが、1作目以来の復活を遂げている。報酬を使うと、武器やアイテムをアップグレードできる。また、誰かに目撃されたり、監視カメラに姿が映ってしまったりすると、ミッションクリア後に悪名度が上昇してしまうが、報酬を使ってワイロを送ることで悪名度を下げることが可能だ。
前作で警察の銃撃を受けたエージェント47だが、その背後には“エージェンシー”を壊滅させようとする対立組織の存在があった。“フランチャイズ”と呼ばれる対立組織は、完璧なクローンであるエージェント47の肉体を手に入れようと、彼の生命を狙う刺客を送り込んでくる。はたしてエージェント47の運命は……？
これまでのシリーズ作品ではヨーロッパやアジア、南米といった地域で暗殺ミッションを繰り広げてきたが、『ヒットマン ブラッドマネー』では初めて、アメリカ合衆国が舞台となる。対立組織の“フランチャイズ”は米国政府の内部に深く入り込んでいるという設定のため、クライマックスではなんとホワイトハウス内部がミッションの舞台に！
さらにラストでは、エージェント47の前に姿を現したダイアナが彼を裏切り、“フランチャイズ”に彼を売り渡すという衝撃の展開まで用意されている。ところがこれは“フランチャイズ”を壊滅させるために仕組んだ作戦だったわけだが……。
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| ▲コンシューマ機もHD世代に移行し、グラフィックのクオリティが大幅にアップ。舞台がアメリカ合衆国となったことで、ヨーロッパやアジアが中心だったこれまでの陰鬱で不気味な雰囲気とは違い、カラッとした明るい雰囲気になっているのも注目だ。 | ||||
こうして、過去のシリーズ4作品のストーリーを順を追って見てきたことで、エージェント47とオペレーターのダイアナとの関係が、回を追うごとに深まってきていたのがある程度わかってもらえたと思う。それだけに、ダイアナを暗殺するという衝撃のミッションから始まる『ヒットマン アブソリューション』の物語が、どう展開するのか大いに気になるところだ。
【番外編】若くてイケメンのエージェント47が愛のために大活躍!?
ハリウッド映画版『ヒットマン』
冒頭でも紹介したように、『ヒットマン』は2007年にハリウッドで映画化されている。当初は『ワイルドスピード』などでおなじみのアクションスター、ヴィン・ディーゼルがエージェント47を演じる予定だったが、実際の映画では『ダイハード4.0』などに出演したティモシー・オリファントが演じている。
スキンヘッドに漆黒のスーツ、そして赤いネクタイにハードボーラーの二丁持ちと、ゲームでのエージェント47のルックスを、実写で完璧に再現。さすがにゲームのようないかついオヤジではなく、若くて甘いマスクのイケメンになっているのは、ゲームを知っていると思わず苦笑してしまうところだが。
映画のストーリーは、エージェント47が“エージェンシー”の依頼で、ロシア大統領を暗殺するところから始まる。ところが、確実に狙撃したはずの大統領が、なぜか生存していることが判明。ミッションに疑問を抱いた彼は、大統領の愛人である娼婦ニカに接触する。エージェント47を追うインターポールの刑事と、ロシア連邦保安庁から追跡される彼は、ニカを連れて逃亡するが……。
監督のザヴィエ・ジャンは大のゲームファンとのことで、映画でも実際のゲームの雰囲気を見事に再現している。ゲームでもおなじみのエージェント47の変装姿や、狙撃に毒殺、そして二丁拳銃による銃撃戦といった、ゲームでの暗殺スタイルが、映画でもふんだんに登場。
さらに物語中盤では、スキンヘッドの暗殺者同士による集団戦といった、意外な見せ場も楽しめる。さらに、娼婦のニカと逃避行を続けるエージェント47が、やがて彼女にほのかな恋心を抱くようになるという、ゲームにはない独自の展開も用意されている。
アクション映画としても、ゲームのアナザー・ストーリーとしても楽しめる内容で、ある意味、『ヒットマン』シリーズの入門編としては最適だ。最新作『ヒットマン アブソリューション』へのイメージを高めるうえで、ぜひ多くの人に観てもらいたい1本だ！
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データ
- ▼『ヒットマン アブソリューション』
- ■メーカー：スクウェア・エニックス
- ■対応機種：PC（対応OS：Windows Vista/7）
- ■ジャンル：ACT
- ■発売日：2013年1月24日
- ■価格：7,980円（税込）
- ※スクウェア・エニックスe-STORE専売
- ▼『ヒットマン アブソリューション』（ダウンロード版）
- ■メーカー：スクウェア・エニックス
- ■対応機種：PC（対応OS：Windows Vista/7）
- ■ジャンル：ACT
- ■発売日：2013年1月24日
- ■価格：79.99ドル
- ※Steamにて配信