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2013年3月5日(火)

ガチムチTPSの金字塔『ギアーズ オブ ウォー ジャッジメント』のゲームシステムとゲームモードをおさらい! 開発者インタビューもあり

文:イトヤン

■新ゲームモードによってマルチプレイがさらにエキサイティングに!

 本シリーズでキャンペーン以上に人気を集めているのが、対戦や協力プレイが楽しめるマルチプレイヤーモードだ。今回のプレビューイベントでは、本作に収録されている5種類のゲームモードを体験できた。

●マルチプレイヤー協力プレイ“Survival”

 従来の『ギアーズ オブ ウォー』では“Horde”と呼ばれる協力プレイが用意されていたが、それに代わって本作で導入されているのが“Survival”だ。

 “Survival”では最大5人のプレイヤーがチームを組み、全10ウェーブからなるローカスト部隊の襲撃を撃退して、拠点を防御するのが目的だ。この際、COG軍兵士となるプレイヤーは4種類の異なる能力を持つクラスの中から1つを選択し、お互いにその特徴を生かして協力することになる。

 敵を自動攻撃するタレットを配置できる“エンジニア”、味方に弾薬を補充できる“ソルジャー”、仲間の体力を回復できる“メディック”、そして壁の向こうにいる敵を可視化する“スポットグレネード”を使用できる“スカウト”と、4種類のクラスが持つ能力はどれも役に立つ。逆に言うと、クラスが偏ってその場にいないクラスが出てしまうと苦戦は必至だ。

『ギアーズ オブ ウォー ジャッジメント』
▲ベアードのクラスであるエンジニアでは、タレットを配置できるほか、バリケードの修理も可能。このように、各クラスの能力を上手に活用していかないと、全10ウェーブの攻撃を耐え抜くことは難しい。

 プレイヤーはローカストに倒されてもすぐに復活できるが、復活時にはクラスを自由に変更できるため、個々のプレイヤーが現在必要とされるクラスを判断して、臨機応変に選択することが勝利のカギになるだろう。

 こうしたクラスごとの役割を考える楽しみが加わったことで、従来の“Horde”以上にプレイヤー間の連携が重要になっている。仲間同士で指示を出し合ったり、作戦を考えたりとみんなでワイワイと盛り上がるには最適なモードだと感じた。

●マルチプレイヤー対戦“OverRun”

 協力プレイの“Survival”を、最大5vs5のチーム対戦へと発展させたものが“OverRun”だ。『ギアーズ オブ ウォー3』をプレイしたことがある人なら、同作の“Beast”モードと前述の“Survival”を組み合わせたものだと言えば、すぐに理解できるはずだ。

 協力プレイの“Survival”では、ローカスト側はAIがコントロールしていたが、“OverRun”では片方のプレイヤーチームがローカスト軍を操作して、他プレイヤーチームが守るCOG軍の拠点を目指して攻め込むことになる。そうして1回の対戦が終わると、COG軍とローカスト軍を担当するチームを交代してもう1回対戦を行い、計2回の戦績を合計して勝敗を決定するわけだ。

『ギアーズ オブ ウォー ジャッジメント』
▲“OverRun”でローカスト軍を担当する際には、写真中央の巨大ムカデ“セラピード”など、多彩なクラスを使用できる。こうしたクラスを使ってCOG軍の兵士を追い詰めていくのは、意外と楽しい体験だ。

 ローカストには全部で8種類のクラスが用意されており、最初は基本的な4種類しか選択できないが、COG軍を攻撃して得たポイントを消費することで、より強力なクラスが使用できるようになる。つまりローカスト側は、まるでRTSのような感覚でさまざまなクラスを“購入”して、戦場に送り込むわけだ。

 中には巨大なムカデである“セラピード”といった、人間とはかけ離れたクラスも用意されており、COG軍の兵士とはまったく異なるプレイ感覚を味わうことができる。攻撃側に回って派手に暴れることもできる“OverRun”は、ひたすら防御戦を続ける“Survival”とはまた違った楽しさがあるので、実際のプレイでは集合したメンバーの好みに応じて、どちらを選択するか決めるといいだろう。

●マルチプレイヤー対戦“Free-For-All”

 こちらも本作で初登場したマルチプレイヤーモードで、自分以外はすべて敵という、いわゆるデスマッチ形式だ。実際にプレイしてみると、遠距離射撃と接近戦の双方が楽しめる『ギアーズ オブ ウォー』シリーズと、デスマッチ形式の相性は最高で、今まで導入されていなかったのが不思議に思えるほどだ。特にチェーンソーなどの処刑攻撃で倒された時の悔しさといったら……(笑)。ハイテンポな攻防が次々と繰り広げられるので、短い時間でも密度の濃い対戦が味わえるだろう。

『ギアーズ オブ ウォー ジャッジメント』
▲複数のプレイヤーが一斉に交錯して、テンポの速いバトルが展開されるのが、“Free-For-All”のおもしろさだ。他のプレイヤー同士が対決しているところに乱入して、漁夫の利をさらったりするのも、また楽しい。

●マルチプレイヤー対戦“Domination”

 2チームに分かれて戦うチーム対戦で、マップ上に全部で3カ所あるエリアを占領しているあいだはポイントが入り続けるので、互いにエリアの占領を巡って攻防を繰り広げるというもの。『ギアーズ オブ ウォー』シリーズではこれまでにも同種のゲームモードが存在していたが、この“Domination”はマップごとのエリアの位置が常に決まっているという、比較的オーソドックスなルールになっている。それだけに攻撃や防御の作戦が立てやすいので、チーム内の連携がより重要になってくるだろう。

●マルチプレイヤー対戦“Team Deathmatch”

 5vs5の2チームに分かれて対戦する、シリーズでは定番となっているゲームモード。敵の位置を知ることのできる“スポットグレネード”や、仲間を回復できる“キュアグレネード”といった本作で登場した新装備は、このモードでももちろん使用できるため、これによって戦術がどう変化するのか、気になるところだ。

 マルチプレイヤーモードを一通りプレイしてみた個人的な感想としては、じっくりと時間をかけて楽しむなら“OverRun”、短い時間で一気に盛り上がるなら“Free-For-All”と、まったく異なる種類のプレイ感覚が味わえる、この2つのモードが特に印象的だった。それと同時に、ルール次第で楽しみ方がガラッと変わるという懐の深さを持つ、『ギアーズ オブ ウォー』シリーズの基本システムの完成度の高さを再確認できたとも言えるだろう。

『ギアーズ オブ ウォー ジャッジメント』
▲本作の対戦マップは、従来のシリーズに比べて構造が立体的になっており、平面だけでなく上下の攻防も楽しめるようになっている。ちなみに写真左奥に見えるヘリコプターも、胴体部に乗り込んでガトリングガンで攻撃を行うことが可能だ。

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