2013年6月28日(金)
――続いて“大ヴァンガ祭”についてお聞きします。私も取材に行ったのですが、大盛況でしたね。来場者は何人ぐらいだったのですか?
両日あわせて15,000人くらいの方がお越しくださいました。実は、会議に会議を重ねてどのくらい来るかなとスタッフ総出で予想してはいたんです。それでふたを開けてみれば、見積もっていた最大値の人数でご来場いただきました。
――ビッグサイトのキャパシティの限界まで来場者がいたと。物販も行列ができていましたよね。
当日は天気もよくて、暑い日でしたね。なので、正直ファイターの方の体調が心配でした。Twitterで「夜行バスできて朝から並んでいます」みたいなのを見て、大丈夫かなぁと。でも、いざ“大ヴァンガ祭”が始まると、皆さんきれいに列を作って並んでくれましたし、会場の席も譲り合ってくれたり、ジャッジやスタッフに対しても紳士的な態度で接してくれて、本当に助かりました。この場を借りて、お礼申し上げたく思います。ありがとうございました。
――決勝トーナメントを観戦していた時に、対戦相手に「楽しくやりましょう」と言っているファイターが印象的でした。
強さとマナーが両立したファイターですね。2012年の冬のWGP決勝(ブシロードワールドグランプリ決勝大会)も生放送(※ニコニコ生放送で中継された)でやっていたのですが、対戦後に固い握手を交わしたりとか、健闘をたたえ合ったりとかを自然とやってくれたんですよね。そういう姿を見ると、熱いものがこみ上げてきますね。
――いい光景ですね。優勝者に他のファイターが握手を求めるというのも、『ヴァンガード』ではよく見かけますね。
そうですね。そうなってほしいな、という我々の思いが少しは伝わってくれたとしたら、とてもうれしいです。カードゲームって対戦相手がいないと遊べない、ある意味ゲームとしては未完成と言われるかもしれないもの。でもそれは友だちと一緒に遊ぶためのものというのを際立たせていると思います。
――遊び相手がいて初めて完成するゲームということですね。
はい。カードゲームの素晴らしいと思う瞬間は、相手とコミュニケーションをしている時です。誘った相手と友だちになったり、何かについて語り合ったり、笑い合ったり、そういうことが誰とでもできるって素敵だと思うのです。それを守っていきたいと思います。
――確かに。一度対戦すると、すぐ仲よくなれますからね。
“カードゲームは、友だちとワイワイ遊ぶことが楽しいんだよ”ということを、『ヴァンガード』はこれからも発信していきたいし、業界の“先導者(※『ヴァンガード』には“先導者”という意味も込められている)”としてやっていきたいと思っています。だから、あいさつをするところから始まって、相手を称えるとか、握手を交わすとか、そういうものが自然と出てくるようなら、きっとみんな楽しんでくれているんだなって思います。
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