2013年7月6日(土)
――上級者は、何を一番の楽しみにプレイされているんでしょう?
ステラ:強くてカッコいいレアアイテムを手に入れるのが、ひとつのモチベーションじゃないですか? それを落とす敵をもっと楽に倒すために、自分を強くする。その繰り返しでどんどん上にいく。
レトロ:まず、目標をひとつ設定するんですよ。そうすると、それを達成するためにどうすればいいかを考えるようになる。目的達成のためにはどうするのが楽か。それによって、自分が何をやらなきゃいけないかが見えてくる。いきなり言うと大変なんですけど、小さくてもいいのでひとつ目標を作るのは重要なことですね。
ユウヒ:このゲームをやるんやったら、「この武器を装備したい」という目標が一番わかりやすいですよね。
レトロ:前の座談会でも話したんですが、普通のRPGだったら“クリアする”という目標が大前提であるじゃないですか。オンラインゲームはクリアがないので、自分でなにか目標点を作ることで、モチベーションを保って楽しめる。レベルを60にする、フレンドを100人作るとか、なんでもいい。目標を作ってそれに向けてプレイするっていうのが一番重要だと思います。
ユウヒ:俺の場合は運任せがあまり好きではないんで、レア掘りよりもレベル上げが目標だったりします。
レトロ:なるほどね。僕は逆で、レベル上げのためにゲームをしていない。どちらかというとレアを狙っていく過程でレベルが上がって、気付いたら60になっている。そしてレアが出るところ以外、行きたくないってくらいに、レアを狙っています(笑)。欲しいものがないとわかっているところには、趣味プレイの時は行きたくないですね。
ステラ:私もレトロさんと一緒です。よく「レベル上げが大変」という話を聞きますけど、レアを掘っているうちに勝手にレベルが上がっていくので、レベル上げをつらいと思わないんです。
レトロ:気づくと「あっ、1レベルくらいあがってるな」と。60まではレベルが上がっていく感があるんだけど、MAXまでいくとレベルが上がらないかわりにエクスキューブがもらえる。60になってからは、気づいたらエクスキューブをもらえているもんね? そこは本当に目的の違いなのかな。
「お金をためなきゃ」って必死にタイムアタックに行く人もいますよね? 特殊能力をつけるためにお金がなくなる人も多いと思いますけど、僕はお金をためたいという意識も特にないんですよ。ACスクラッチで手に入れた女性用コスチュームを売っているおかげで、それなりにたまっているためというのもありますが。それはともかく、ドゥドゥは最後まで敵なんですけどね(笑)。
(一同笑)
レトロ:無課金の人は、メセタがより必要になるのかなと思います。装備もそうだし、コスチューム、アクセサリー……全部にお金がかかる。でもそれは当たり前。リアルマネーを使ってその過程をすっ飛ばすか、ゲーム内でがんばって稼ぐかの二択しかない。
ユウヒ:ああいうわかりやすい金策が用意されているのは、全然いいと思います。
レトロ:金策ってはっきりと言いたくないけどね(笑)。ゲーム内で頑張ってメセタをためるか、リアルでバイトしてACスクラッチを買うか。そこは個人の自由だと思います。やりこんだ人たちがいるからこそわかるゲームバランスもあると思いますし。先日のタイムアタックも無課金組が予選1位通過して、決勝ラウンドまで上がってこられた。お金だけがすべてを決めるゲームではないので、そこは勘違いしないで欲しいですね。
ただ、ACスクラッチを使ったほうが利便性があがるのは間違いない。このゲームが好きなら、お財布と相談して使っても損はしないですよ!
▲先日コラムが掲載された『週刊アスキー』ライターの牧野恭子のマイキャラ。彼女であれば“自キャラに対する尋常ならざる深き愛”が最大のモチベーションといったところか。 |
――先ほどアドバンスクエストの話が出ましたが、いま一番人気があるのはどこでしょうか?
レトロ:どこだろう? やっぱり遺跡なのかな?
ステラ:簡単で強いレアを狙える方向性が好きなプレイヤーが多いので……そうすると、どうしても遺跡という感じになりますね。個人的には浮遊大陸に行ってますけどね。
レトロ:それは欲しいものがそれぞれ皆違うからですよ。このゲームで実際にプレイされている人口が一番多いのは、現状“フォース”だと思うんですよ。
ユウヒ:まだそうなんですか?
レトロ:アークス調査書ではハンターが多かったけど、低レベルでログインしなくなってしまった人を除いて、遊んでいる人ではフォースが一番多いような気がする。感覚的にだけど(笑)。
ユウヒ:なんとなくわかります。
レトロ:男女比だと女性が多いわけじゃないですか。種族であれば、ヒューマンやニューマンが多い。そこに適した職業は何かと言ったらフォース。フォースが装備できる最強クラスの武器が落ちるのは遺跡だから、そこに人が集まる。価値として1億メセタくらいのもの(エルダーペイン)がボスからドロップする可能性があって、ワンチャン夢がある!
ユウヒ:なるほどね。
▲レアドロップ、経験値といった観点から、現状ユーザーの人気は遺跡に集中していると判断する電撃警備保障のメンバー。 |
レトロ:あとはマップ的に“出口でクラバーダが出るから”っていうところもあるんじゃないかな?(笑) 結局、経験値効率も高いんですよ。経験値を稼げる、欲しいレアが出る可能性があるの2点で、どうしても遺跡が多くなるのかな。他には実装が最新というのもある。市街地、遺跡、龍祭壇は最近じゃないですか?
龍祭壇に人がいないのは、別にアドバンスクエストじゃないところでも同じものが出るという理由がひとつ。もうひとつは、マップの形状的に人気があまりないのかと思います。
ユウヒ:俺は龍祭壇、好きなんですけどね。
レトロ:個人的には、ドロップ自体がちょっと渋いイメージがある。
ユウヒ:渋くはないでしょ?
レトロ:落ちる落ちないではなくて、なんとなく“出るものの価値”的な意味。もっと他の場所のほうがワンチャンあるなって感じ。アマテラスが龍祭壇で出たら、龍祭壇が人気になっていたんだよ、絶対。そういう話で、皆でこぞって龍祭壇に行っていたと思うね。
ステラ:交換武器であきらめる人もいるかもしれない(笑)。
ユウヒ:俺は伝説のレア武器の“ザ・タロット”を狙います(笑)。
レトロ:このゲーム、レアエネミーが持っているレアドロップは、本当にレア。まぁ出ない! アドバンスが人気なのは、そのレアエネミーが通常クエストよりもちょっと出やすいというのは、あるよね。……でも出ないっすよ、ほぼ!
もちろん、運がいい人ならアドバンスリスク0の状況で「あっ、レアボスだ。出たー!」ということもあるんでしょうが(笑)。ただ、やりこんでいる人にもチャンスを増やすという意味で、アドバンスは悪くないシステムだと思っています。
――あまり遊べない人には、大変というポイントもありませんか?
一週間でリスクが0に戻るので、あまりできない人にはちょっと大変だと思います。例えばログイン時間で区切ってくれるんであれば……それだとやりこんでいる人たちから文句が出るかもしれないけど(笑)。全員が全員、満足できる、納得できる仕様はなかなか作れないと思うので、そのへんはユーザーの声を参考にしつつ、でも惑わされずにうまいことやっていただきたいです。簡単ではないとは思いますけど……。
――マターボード進行キャンペーンはどうですか?
レトロ:僕ら的には終わってるから「アイテムもらえる! ラッキー!!」という感じです(笑)。セガさんの意向としては、「エピソード2の前にストーリーを見ておいてほしいから進めてね!」というキャンペーンだろうととらえています。
ユウヒ:一応、わかりやすくご褒美があったほうがモチベーションにつながりますし。あと、前と比べたらストーリークエスト自体が楽になっていますね。
レトロ:ヴォルドラゴンも、強いと言われていたのが弱くなっているし。そもそも隣接しているマターも一緒に掘れる時点でだいぶ楽になったはず。
ステラ:あとはドロップ上限。
レトロ:進行させていくっていう意味だけでいえば、何十体も目標を倒さなきゃ出ないというものはない。コンプリートしようとすると、クォーツドラゴンとかが大変なくらい。普通に遊んでいれば、そのうち達成できるものではあると思うんだけど……まあ、普通と言っていいかどうかわからないんですけど(笑)。
ユウヒ:狙っていかんと難しいと思います。
レトロ:例えばクォーツ・ドラゴンも、この間ステラと一緒に浮遊大陸のアドバンスに行ったんだけど、ああいう時にガーッと連続で倒すわけだから。設定しておけばゲージはそれなりに伸びるわけじゃん? お宝も狙いつつマターも狙う、両立できる遊び方を自分で見つけられれば、そこまで苦労しないでたまっていくんじゃないかな?
もちろん、ちょっとは苦労すると思うよ? ただゲージをMAXにしなきゃ出ないというものではない。途中で出る可能性もあるから。そこはレアドロップも一緒。
ステラ:実際、アップデートで討伐上限が追加される前に、あそこはコンプリートしてますからね!
レトロ:そこはやりこみ勢だからですよ。僕はまだ全部終わってないです。
ステラ:6回くらいで出たんですよ!
レトロ:それは単にラッキーなだけじゃないか!(笑) 僕はアイテムがあと5個くらい。やっぱり、行かないところが残っちゃうんですよ。クロームドラゴンは、このあいだ出たかな? ただ、1つ言えることは「メインストーリーはできる限り17日までに終わらせておいたほうがいいよ」ということです。
ユウヒ:ストーリーも楽しみたい人は、そうですよね。
レトロ:エピソード2を最初から楽しめるという意味では、そのほうがいい。だって、ストーリーを進めてないと、ダークファルス戦の終わりの演出とか意味がわからないはず。「何これ!?」ってなっちゃう。ストーリーを終わりまで進めると見られる特殊イベントには、エピソード2につながるネタがあるんで、見ておいたほうがいいんじゃないかな? それこそアフィンのお姉さんの話とかも、そこを見ておかないと! というのがありますから。
▲エピソード2を最初から楽しみたいならば、ストーリーをクリアしておくことをオススメする。以前に比べるとボスの難易度も下がっていて、マターボードキャンペーン第3弾が7月17日まで実施されている。 |
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