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2013年8月14日(水)

【ほぼ毎日特集 ♯33】『ダンガンロンパ』や『コンセプション』の齊藤祐一郎さんを直撃!! アウトドア派でゲーマーの白黒クリエイターに迫る(kbj)

文:kbj

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■あの人の生歌披露に開発スタッフがメロメロ!?

“ほぼ毎日特集”

――なんか突っ込みにくい空気になってしまったので、話題を変えまして……10月10日にPS Vitaで『ダンガンロンパ1・2 Reload』が発売されますが、こちらのポイントを教えていただけますか?

 『ダンガンロンパ1・2』に関しては、PSPからPS Vitaに移ってグラフィックのクオリティが向上しているという部分と、『ダンガンロンパ2』で好評だったアイランドモードが形を変えて『1』のほうにも入っているので、『1』を遊んだことがあるというユーザーさんにも楽しんでいただけると思いますよ。 あとは、現在放映されているTVアニメから入ってきたユーザーさんも多いと思うので、そのユーザーさんに対して『ダンガンロンパ』のゲーム世界にすんなり入っていただけるようにしたかったというのがあります。

 『ダンガンロンパ』の発売から早2年近く、開発者の僕でさえストーリーって忘れてきちゃうレベルなんですよね。ユーザーさんも再度やってみたら「あ、こういうシーンあった」ということがあると思うので、1回プレイしてしばらく遊んでいなかったという人も、TVアニメを見て久々に遊んでみたくなったら、ぜひプレイしていただきたいですね。PS Vitaのグラフィックや操作性のよさを感じていただけ、また楽しんでもらえると思います。

“ほぼ毎日特集”

――アイランドモード以外には、大きな修正はないのでしょうか?

 PS Vitaに移植するのに際して、機種にあわせたチューニングをしました。例えばタッチパネルでチェックできるようになっています。

――現在TVアニメが放送中ですが、映像化したことによってこれまでと変わったこと、あるいは印象的だったことは?

 TVアニメ化が決まったという告知をしたあたりから、「『ダンガンロンパ』ってゲームがおもしろいらしい」という声が大きくなっていくのを感じました。一番そういうのを感じやすいのはインターネットじゃないですか。モノクマって言っても以前は「モノクマって何?」っていうレベルだったのが、「ダンガンロンパってクマのやつでしょ?」って、モノクマの認知度が増えてきたのを実感しました。

 僕はTwitter(ツイッター)をやっているんですが、『ダンガンロンパ』で検索しても検索がおいつかないんですよ。僕がツイッターを始めた理由って、『ダンガンロンパ』を展開している時にプロモーションに使えないかっていうことで始めたんです。でもそのころは、弊社でもツイッターをやってる人はあまりいなくて、「とりあえず個人でやってみようか?」というところで始めて、『ダンガンロンパ』ってつぶやいている人をストーキングしていました。

――最初に「『ダンガンロンパ』が楽しそう」とつぶやいたら、そしたらその瞬間に齊藤さんにフォローされて、すごいなーと思いました。

 すべて監視してました(笑)。

――イベントでマルイに行ったんですが、女性の方がすごく多い。最初は男性に限らず人気のある作品だと思っていたんですが、ここまで女性にウケるとは思っていなかったですね。

 こちらとしても、『2』で一気に女性のファン層が増えたというイメージですね。

――ちなみに『2』の中で女性人気が高いキャラクターは誰なんでしょうか?

“ほぼ毎日特集”

 狛枝と眼蛇夢ですね。このゲームで珍しいと思うのが、主人公の苗木と日向の人気が男性・女性ともに高いんですよね。主人公よりもサブキャラの人気が高い作品も結構あると思うんですが、『ダンガンロンパ』は偏りがあまりなくて同ラインで人気があるんですね。これは個人的には不思議でした。

――下ネタキャラ以外は人気があるって感じですもんね。

 そうですね、下ネタキャラは女性支持がぐっと下がります(笑)。何かしら汚い要素があるとダメなんですよね。弐大も「クソじゃあああ」みたいなことを言っているので、クソがダメなのかなーとか思いますね。

――いいキャラクターなんですけどね、弐大。TVアニメのエンディングで小林幸子さんを起用されたじゃないですか。あれはどういう経緯だったんでしょうか?

 基本的には制作委員会の意思ですね。『モノクマおんど』自体は『1』を出した時にキャラソンを出したいとか、そういう展開は構想として開発のほうでも持っていたんです。あとは「モノクマ絵描き歌をやりたいよね」とか。とはいえ「この方に歌をお願いするのは難しいだろう」というところで止まっていたんですが、制作委員会のほうが動いてくれたんです。

 制作委員会の人たちも『ダンガンロンパ』愛が強い人たちなので、そのノリを理解したうえで小林幸子さんがモノクマ音頭を歌うっていうのはサイコポップだろうと。

――アドバスの写真をツイッターで拝見させていただいた時に、「なんだろうこの感じ…」と何とも言えないすごさを覚えました。

 弊社の前にアドバスがきてくれて、小林さんがお近くにいらっしゃったということで実現しました。僕らは小林さんがいらっしゃっていることを知らずに行って、大盛り上がりでした。小林さんも「いいのかしら、私がこんな……」みたいなことをコメントされながら、普通に『モノクマおんど』を歌い始めて……サービス精神旺盛な方でしたね。モノクマを抱っこして生歌を披露されて、最高でしたね。あれをさらりとやられてしまうところが、すごいと思います。

――話は尽きないのですが、最後にもうすぐ発売される『コンセプション2』のポイントを教えていただけますでしょうか。

 前作を遊んでいただいたユーザーさんには、クオリティアップ&ボリュームアップを感じていただきたいです。遊びなれたところをしっかりと楽しんでいただきつつ、不満だったところを完全に解消していく気概で作っています。具体的には、ダンジョン中が単純でなくなったりとか、主人公とヒロイン、子どもたち、それぞれの関係性が強化されていたり……あとは、ストーリー部分が強化されています。

 このゲームの楽しさは、強い子どもを作って、それを組み合わせていくところが一番のおもしろさ。チームスキル発動は、より発動条件をシンプルにして、どう組み合わせればどういうのが発動するかを一目でわかるようにチューンナップしているので、気持ちよさを感じていただきやすいです。

――まだシリーズを知らないという方に、アピールいただけますか?

 この『コンセプション』シリーズは『ダンガンロンパ』のプロデュースチームが担当して作っています。ヒロインと恋愛をして子どもを作り、ともにダンジョンを攻略していくゲーム内容で、RPGが好きな方、アドベンチャーゲームが好きな方、両方のユーザーさんに応えられるソフトになっています。ぜひバトル、ストーリー、子づくりシステムを見てもらいたいです。ストーリーの部分には、ヒロインとの関係性を深める絆イベントが含まれています。

 体験版を配布しているので、そちらをプレイしていただいて、ゲームのよさを見てもらいつつ、本編を遊んでいただければありがたいです。

――本日はありがとうございました。

“ほぼ毎日特集”
▲齊藤さんが手がけた最新作『コンセプションII 七星の導きとマズルの悪夢』は、8月22日に発売される。興味を持った人は、プレイしてみては?

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