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2010年7月4日(日)

【電撃鉄砲隊 第11回】立って座って大忙し! FPS基本アクション解説 その5

文:電撃オンライン

 シャーオラァッ! 青毛野郎だオラッ!!(プロレス風) というわけで勢い重視のFPS初心者向けコラム、電撃鉄砲隊の第11回です。

【電撃鉄砲隊 第11回】立って座って大忙し! FPS基本アクション解説 その5

 前回、妙にマジメかつ後ろ向きな内容になってしまいました。どうせだから今回もその続きでいろいろ語っちゃおうかと思ったんですが、なんかさらにシリアスな内容になってしまいそうなので、連続ではやめておきましょう(汗)。またの機会に!

 というわけで、今回はFPSの基本アクション解説その5をお届けしましょう。ピックアップするアクションは、“姿勢の変更”です。

■FPSの基本アクション その5:姿勢の変更

 FPSの要素で地味ながらゲームを魅力的にしているのが、姿勢の変更です。具体的には、直立、しゃがみ(中腰)、伏せ(匍匐=ほふく)の3段階に姿勢を変えることができ、それが攻防にさまざまな影響を与えます。あ、“3段階”と言いましたが、タイトルによっては直立としゃがみの2種類の場合もありますので要注意です。

 と書きましたが、個人的には“伏せ”を省略するのはやめていただきたい! 気分の問題で、スナイパーライフルで狙撃する時は、絶対に伏せた状態で撃つほうがカッコイイと思うのです。FPSでは自分の姿が見えないとしても、です。イメージの問題なわけですよ。

 まあ後述しますが、いわゆる“芋虫”対策なのかもしれませんけど、かつて『バトルフィールド1942』で必死に伏せて身を隠しつつ戦車を狩りまくっていた青毛野郎としては、伏せることの重要さが身に染みてわかっているので、ゲーム性の面でも“伏せ”を省略しないでいただきたいと、声を大にして言いたい。……大にして言いたい!!

 さてさて、すでに過去のアクション解説でもチマチマと触れてきてはいるのですが、姿勢の変更がどう影響するかをまとめてみましょう。

【電撃鉄砲隊 第11回】立って座って大忙し! FPS基本アクション解説 その5
▲PS3『MASSIVE ACTION GAME(MAG)』では、“直立”“しゃがみ”“伏せ”の姿勢がとれる。変更は△ボタン。

●移動スピード
【遅】伏せ<<<<しゃがみ<<<<直立【速】

●射撃の命中精度
【低】直立<<<<しゃがみ<<<<伏せ【高】

 一般的には、姿勢を変更することで上記のような影響があります。これらは自分を基準に考えた場合です。上記の他に、相手から見た時の影響というのも忘れてはいけません。

●見た目の大きさ
【小さい】伏せ<<<<しゃがみ<<<<直立【大きい】

 こんな感じです。見た目が大きく見えるということは、目立ちやすく、的も狙いやすいということになります。ただし、相手が立っているから即命中させやすいかといえば、そうとも限りません。直立の場合、的は大きいのですが移動速度が速いので、絶えず動き回っていればそのぶん照準を合わせにくくなります。逆に考えれば、伏せてさえいれば攻撃を食らいにくい、とは言えないのです。伏せたまま見つかった場合なんて、そりゃ恐ろしいですよね。

【電撃鉄砲隊 第11回】立って座って大忙し! FPS基本アクション解説 その5
▲バイポッド(銃身を安定させる二股の支え)のような、伏せた状態でのみ射撃の反動を軽減するオプション(パーツ)がある場合も。ちなみに、『MAG』では使用可能。こういう細かいところうれしい。

■過酷な戦場で、姿勢をどう使い分けていく?

 姿勢による違いを把握したところで、ではどう使い分けていくのがよいのでしょうか。

 難しく考える必要はありません。基本的には、直立状態で立ち回ればOKです。“しゃがむ”“伏せる”といった姿勢は、低い障害物の陰で身を隠したい時や、遠距離から精密射撃をしたい場合に使います。

 姿勢を低くして身を隠す際に注意すべきなのは、自分的には隠れているつもりだけど、敵からは見えていることがある、ということです。たとえば、窓から外を撃っていた後などにやりがちなのですが、リロードする際にしゃがんで身を隠したら、実は頭が見えていて撃たれるということが、意外とよくあります。同様に、しゃがんだ状態で外は見えるけど射線は通っていない(=直線的に狙撃できない)ことがあるので、気をつけましょう。敵を見つけたからとあせって撃ち始めると、窓の下の壁に当たってしまいがち。外にある土のう(土などを詰めた袋)を積み上げた障害物などで身を守りつつ戦う時なんかも、同じようなことが起こりますので、お気をつけください。

【電撃鉄砲隊 第11回】立って座って大忙し! FPS基本アクション解説 その5
▲しゃがんだ状態で身を隠しつつ攻撃できる場所は、基本的にあまりない。もしそんな場所を見つけたら、1人でも戦況をひっくり返せる場合も……!?

 遠距離で撃ち合う時は、姿勢を低くして自らを小さくしつつ、よく狙いを定めてから撃つのがセオリーです。遠距離では、ちょっと左右に動いたくらいでは遠くからだとほとんど動いて見えません。つまり、そんな状況でさらに姿勢を低くすると、相当敵に認識されづらくなるわけで、より効果的と言えるでしょう。アサルトライフルやマシンガンのように精密射撃がしにくい武器の場合、初弾以降は銃口がぶれて一気に当たりにくくなります。ですので、敵から撃たれてもあせらずに、どうせ当たらん!くらいの落ち着きっぷりで対処すればいいのです。

【電撃鉄砲隊 第11回】立って座って大忙し! FPS基本アクション解説 その5
▲伏せた状態でも、連射すると命中精度が下がる。フルオートの武器は2~3発撃ってやめるバースト射撃を心がけよう。

■茂みに伏せての狙撃は楽しいけれど……

 姿勢の変更に関連して、初心者の方にはぜひ覚えておいていただきたいことがあります。それは、FPS用語で言うところの“芋虫”です。先ほど、ちょっとだけ出てきましたね。

 “芋虫”とは、射程距離が長く、スコープで遠くを狙えるスナイパーライフルを持ち、ひたすら同じ場所で伏せ続け、敵を狙撃することにこだわっている人のことを指します。伏せた状態でもぞもぞ動いている姿から付けられた言葉なのですが……なんとなくわかると思いますが、対戦においては軽蔑した意味合いで使われます。

 最近のFPSの対戦は、チーム戦を重視しているものが多いです。その際、敵をたくさん倒すことよりも、陣地を確保することの方が勝利に貢献できるルールもたくさんあります。そんな時、チームの勝利を目指して戦場を駆けめぐっている人からすると、自分のKILL数(どれだけ敵をやっつけたか)だけを考えて、ひたすら狙撃している人は、嫌がられる場合があるのです。最悪、KICK(ゲームから追い出される)されることも……。たとえば、チームがあと1つ陣地を取られてしまうと負けになってしまう! という状況下、みんなが陣地を奪い返そうと突撃しているのに、我関せずというのでは、ちょっと印象悪いのは確かです。

 個人的には、いろんなプレイスタイルが許される自由度もFPSの魅力だと思うので気にしないのですが、オンライン対戦は他のプレイヤーも同じ人間、そういう思考や文化があるということも初心者の方は覚えておくといいと思います。逆に上級者の方も、「この芋虫野郎!」とかイライラせずに、楽しくプレイしていただきたいと思います。

 といった感じで、今回はここまでです。ではではー。OVER。



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※画像はすべてPS3『MASSIVE ACTION GAME(MAG)』より使用。
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