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2010年2月9日(火)

【経営者は語る 第3回】新進気鋭のブラウザゲーパブリッシャ、エンタークルーズ

文:電撃オンライン

■先行作品のないジャンルを狙う『みらくる☆店長』

──では続いて、村ゲー/戦争ゲーでない第2作『みらくる☆店長』について。広いターゲットを見込めそうなテーマですよね。お店経営や投資のゲームは、海外ではかなり盛んですが、幸いなことに(?)日本ではまだほとんどサービスされていませんし。

林氏:そうですね。よく考えてみるとちょっと不思議なんですが、お店経営やスポーツモノなどはブラウザゲームの定番ながら、日本ではまだ本格的に展開されていません。

──経営できるのが、カフェ、アパレル、日用品店、レストランの4種類。やはり若年層や女性プレイヤーをかなり見込んでいますか?

『【経営者は語る 第3回】エンタークルーズ』 『【経営者は語る 第3回】エンタークルーズ』
▲台湾版『みらくる☆店長』のスクリーンショット。イラストや店内のグラフィックスから受けるイメージは明るくてカワイイが、実は戦略要素もきちんと盛り込まれている。

林氏:はい。実際、社内で女性社員が中国語版の『便利商店(べんりしょうてん)』に参加していますが、けっこうハマってます。今後、SNSなど既存のコミュニティサービスと連携できれば……と考えています。

──戦争テーマじゃないので、いろいろな人に広く楽しんでもらえそうなところが基本的な魅力ですよね。その意味でSNSのサービスとの相性も良さそうです。

林氏:ただ、プレイを始めてみると、そうとばかりは言えないんですけどね(笑)。スパイ役を雇って他店の情報を収集するとか、ある方法で他店の営業を故意に妨害するとか……。

──うわ。ゲームとしては楽しそうですが、けっこうブラックですね(笑)。

林氏:そうした部分を今後どう日本向けにアレンジしていくかが、一つの課題だと思っています。

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──最初のほうの話題に戻りますが、中国最大のゲーム情報サイト『17173.com』ですでにランキング上位の作品を、サクッと持ってこられたのもちょっとびっくりです。

林氏:オンラインゲーム業界内でも、まさしくそう言われています(笑)。なんでも、うちが契約を決めたあとに版権交渉に来た会社さんもあったそうですから、そこはフットワークの勝利といえるかもしれません。

──その意味でいえば、昨年夏のChinaJoy(毎年、上海で開かれる中国最大のゲームショウ)で初めて出品された『Commander2146』が、すでにラインナップされている点も驚きです。これ、確かまだ中国でも正式サービスが始まっていませんよね? ChinaJoyで見たときの説明としては、入力制限時間つきのターン性ストラテジーという感じの作品でしたが。

林氏:そのとおりです。もちろんβテストバージョンは動いていて、既存のブラウザゲームと比べるとグラフィックスはかなり美しいですよ。

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▲『Commander2146』

 ■2010年のエンタークルーズの目標(>>Page 5)

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