News

2010年11月19日(金)

【経営者は語る第10回】戦国モノブラウザゲームで日本に再上陸するNEOWIZ

文:電撃オンライン

■ブラウザゲームを世界展開する皮切りに日本市場へ

――本日はよろしくお願いします。韓国NEOWIZが新たに日本市場で事業を手掛けると聞いて、少々驚きました。新たな会社を起すわけでもなく、あくまで韓国NEOWIZとしてなんですね。

【経営者は語る第10回】

NEOWIZ GAMES 海外戰略 Eric Young S. Oh 部長(以下、Eric氏):はい。そもそも今回の事業は日本市場に限ったお話ではないのです。欧米を含めた海外サービスを展開しようと考えており、その最初のターゲットが日本市場というわけです。韓国NEOWIZの体制にも、ゲームオンが手掛ける事業にも、今後特に変更はなく、単純に韓国NEOWIZの内部にグローバル事業の部署が設けられるという形になります。

――NEOWIZグループといえばオンラインゲームと、アバターコミュニケーションのビジネスで有名ですよね。今回、日本および欧米で挑戦するグローバルビジネスとは、どのようなコンテンツなのでしょうか?

Eric氏:日本の戦国時代をテーマにしたブラウザゲーム『ブラウザ戦国』です。これがグローバルビジネスの第一歩となります。

――長期的な視点で捉えた時、NEOWIZがブラウザゲーム以外のプラットフォームのゲームを日本で展開する可能性もありますか?

Eric氏:可能性はゼロではありませんが、今はブラウザゲームだけに集中しております。市場のニーズを優先し、それに合わせて動くつもりです。

――すると、状況によってはゲームオンとNEOWIZ本体が競合する可能性も出てきますよね?

Eric氏:ゲームオンは大切なパートナーですから、競合しそうな案件が出てきた場合、ゲームオンの意見を無視して動くことはないと思います。

――なるほど。ところでNEOWIZは韓国市場ですでにブラウザゲームを手掛けているのでしょうか?

Eric氏:いいえ。ブラウザゲーム自体、NEOWIZにとって新規事業です。

――ブラウザゲーム事業を始めるに当たって、中国や台湾、あるいはお膝元の韓国を先に考えなかったのは、今後の成長余地に関する判断ゆえでしょうか?

Eric氏:もし新タイトルのテーマが武侠ものでしたら、中国市場から進出したでしょう。しかし戦国時代がテーマなので日本市場からの進出を決めました。そして日本のブラウザゲーム市場の成長可能性が高いと判断しましたので、戦国時代をテーマに開発したのです。また、たとえば中国市場が大きいことはわかっていますが、中国でのゲームサービスでは政府による規制が重要な論点になってきますので、中国パブリッシャーとパートナーシップを結ぶというアプローチが正しい方向性だと思われます。その意味で今回のグローバルサービス手法にはあまり適していません。

【経営者は語る第10回】 【経営者は語る第10回】

――日本、アメリカおよびヨーロッパでのブラウザゲームの事業展開は、それぞれいつごろを予定していますか?

Eric氏:北米でのサービス開始時期は未定ですが、日本では来春に正式サービス、来年中にヨーロッパ圏でのサービスを開始する予定です。

――日本、ヨーロッパ、北米でサービス予定のタイトルは、それぞれ違うものと考えてよいでしょうか?

Eric氏:その通りです。ただし、北米とヨーロッパでサービス予定の作品は、日本でもサービスを開始する予定です。逆に日本の戦国時代のゲームについても、追って北米やヨーロッパでサービスを提供する予定です。

――ブラウザゲームだと、他社のゲームポータルサイトとの間で相互にチャネリングサービスを行うのが一般的な形だと思います。今回の来日機会を含めて、そうしたチャネリングに関するお話はすでに進んでいますか?

Eric氏:非開示契約を結んでいますので、ここでパートナーについて具体的に述べることはできませんが、ゲームオンさんを含めて多数のパブリッシャーさんとの間で話を進めています。

(C)NEOWIZ CORP. All Rights reserved.