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2010年11月19日(金)

【経営者は語る第10回】戦国モノブラウザゲームで日本に再上陸するNEOWIZ

文:電撃オンライン

■RPG的な成長要素としての武将

――先ほど武将という言葉が出ましたが、これはプレイヤーが所有できるのでしょうか?

Louis氏:はい。各プレイヤーは配下に武将を従えていて、プレイの時間を通してこの武将たちをレベルアップさせていくという形で、RPG的な楽しみ方を実現しています。プレイヤー自身のキャラクターの下に実在した武将キャラクターがいて、その下に各種兵力を配置するシステムになっています。率いる武将の能力によって部隊の発揮能力が変わるのはもちろんですが、さらに兵種同士の相性をじゃんけんと同じような形で導入しています。

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――ゲーム内に用意される有料要素はどんなものになりそうでしょうか? 特殊なアイテムや武将、獲得経験値を増やすもの、あるいはゲーム内通貨など、いろいろな形が考えられると思いますが。

Eric氏:有料サービスの方向性について考えるとき、まず念頭に置くべきはプレイヤーのタイプだと思っています。たとえば学生で時間はたっぷりあるけどあまりお金がない人と、社会人などでお金は持っているけどあまりプレイする時間のない人、ですね。この2種類の人が同じサーバで均衡しなければいけません。時間がある人にはあまりお金を使わなくてもプレイできるようにしつつ、時間のない人が競争についていけるようにするというのが、基本的な方向性になると思います。そして何を有料サービスにするとしても、プレイヤー全体にとって折り合いがつく、ゲームバランスに影響を与えない適度な利便性というのが大切かと。

――『ブラウザ戦国』における戦闘の発生タイミングはリアルタイムでしょうか? つまり、24時間いつでも誰かに攻撃をしかけられるのか、戦闘の発生する時間帯や間隔が制限されているのか、ということですが。

Eric氏:プレイヤー同士の戦闘は、24時間いつでも起こせます。それに対してイベントとしての“合戦”は、運営側で決めた時間に参加する形となります。攻めたいと思ったときにそれをすぐ実行できないと、プレイヤーの気持ちがなえてしまいますから、そこは重要だと思っています。

――ただ、忙しい人はのべつまくなしに戦闘に付き合えるわけではありませんから、そこはなかなか判断の難しいところですよね。

Eric氏:忙しい人に対しては、所定の期間攻撃されなくなるバケーションモードをアイテムとして提供する予定です。

――『ブラウザ戦国』にはゲーム終了とサーバリセットが存在しますか?

Eric氏:サーバリセットは考えていません。終わりのあるプレイにも特有の楽しさはあると思いますが、我々のオンラインゲームに対する哲学は、永遠に継続することだと考えています。かつてのブラウザゲームにはサーバリセットが前提の作品が多く存在しましたが、いつかは終わるゲームにプレイヤーさんが自分の時間とお金を投じてくれるかというと、それはますます難しくなっていると思います。もちろんそれぞれのサーバの寿命が終えることは止められませんが、サーバ統合などの運営を通じて解決する方法については常に考えています。

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――『ブラウザ戦国』には、携帯電話への対応予定がありますか?

NEOWIZ GAMES. マーケティングマネージャー朴 志雄氏(以下、朴 志雄氏):iPhoneなどのスマートフォンや、iPadなどポータブルプラットフォームにはすべて対応できるように開発しています。

――iモードやEzwebなど、通常型の携帯電話によるアクセスについてはいかがですか?

朴 志雄氏:ビジネス的には柔軟に対応可能です。現在日本市場を調査中ですが、もしi-modeやezwebといったプラットフォームへの対応が必要なら対応できます。ただし、現在のところ具体的に考えてはいません。

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