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2010年11月19日(金)

【経営者は語る第10回】戦国モノブラウザゲームで日本に再上陸するNEOWIZ

文:電撃オンライン

■大名を利用しつつ独立領主として生き抜く『ブラウザ戦国』

――では、『ブラウザ戦国』という作品についてお聞きしていきたいと思います。ゲームジャンルとしてはストラテジーないしウォーシミュレーションだと考えてよいのでしょうか。

Eric氏:基本的に戦略シミュレーションですが、RPG要素も多々盛り込んであります。ブラウザゲーム市場初期の戦略シミュレーションは、とにかく多数の兵力を用意して戦場に投入するものでした。最近は収益モデルとの関連で、自部隊の育成により凝った仕組みを用意するようになってきています。『ブラウザ戦国』でも同様に、育成要素を重視しています。

――『ブラウザ戦国』でプレイヤーはどういった立場になりますか? 大名なのか大名の家臣なのか、それよりさらに下なのでしょうか。

Eric氏:プレイヤーは1人の群小領主としてゲームを始めます。小さな領地から出発して、次第に成長していきます。全体のマップは6つのエリアに分かれていて、それぞれに織田信長、上杉謙信、武田信玄、北条氏康、今川義元、徳川家康という大大名がいます。プレイヤーはこの6つのエリアからスタート地点を選びます。その地域の大大名との関係を強化することで、それぞれ特定のメリットを得られます。たとえば武田信玄の甲斐では騎兵が集めやすく、上杉謙信の越後なら強い兵を容易に集められます。

NEOWIZ GAMES プロデューサーLouis Kim氏(以下、Louis氏):スタート時点でプレイヤーが持つ城に関しては、山城、平山城、平城のどれかを選びます。平城ならば防備は弱いけれど経済的に発展させやすい、山城ならその逆といった特性を持っています。先ほどの大大名との関係と同じく、自分のプレイスタイルに合った選択が可能なのです。

――同じ大大名が支配するエリアでプレイを開始したプレイヤー同士は、敵同士でしょうか味方同士でしょうか?

Louis氏:特になんの関係もできません。周囲にいる他プレイヤーそれぞれを味方にするか敵にするかはプレイヤー次第です。外交の結果次第ですね。

――たとえば織田信長のエリアで開始した人と、今川義元のエリアで開始した人は、同じコミュニティに属せるのでしょうか?

Louis氏:他の大大名のエリアにいる人とも、まったく同じく敵/味方どちらにでもなれます。

――だとすると、このゲームにおける大大名とは何なのでしょうか?

Eric氏:『ブラウザ戦国』では自分の城の位置や種類がもっとも重要で、これがRPGにおけるクラスみたいなものだと考えてください。大大名=開始エリアはプレイの方向性を特徴付ける存在であって、種族のような固定された設定とは違います。たとえば自分が領地を失って滅ぼされたら、別のエリアに行って再スタートもできますし、織田信長のエリアで開始したからといって、最初は自分と織田信長の間になんの関係もないのです。

――すると、基本的には他のブラウザストラテジーと同じく、周囲の他プレイヤーと同盟したり敵対したりしながら自勢力を大きくしていくゲームなんですね。

Eric氏:そうです。基本的なプレイ目標は他のブラウザゲームとほぼ同様です。ただしその過程では、戦国時代の史実などに基づいてさまざまな差別化要因を盛り込んでいます。たとえば『ブラウザ戦国』は先ほど述べたように、自分が他のプレイヤーに滅ぼされても再出発できる“浪人”システムを備えていて、ただゲームから脱落するだけではありません。配下の武将たちを連れて傭兵として生活するなど、RPGのような展開が可能になっています。

 また従来のブラウザゲームにおいては、まだ弱い段階のプレイヤーはすでに強くなったプレイヤーに対して、ほぼなんの影響も与えられませんでした。それに対して『ブラウザ戦国』にはさまざまな形の非正規戦闘が用意されていて、“忍者”部隊を率いて隙をうかがうことで強いプレイヤーの物資や姫君を奪取したりと、一矢報いることができるのです。

【経営者は語る第10回】
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