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2012年1月25日(水)

天才という表現はアレなので、あえて奇才と呼ぼう。そんなRucKyGAMESの最新作『Freedom Fishing』は、いつもと違う本格派?

文:電撃オンライン

■『FF』の詳細その4「魚とフィッシュポン」

 釣りで入手できるものは魚以外。魚は「フィッシュポン」と呼ばれるガチャガチャで入手できます。フィッシュポンは全部で5種類あり、釣りを進める(何かを釣る)ことでたまる★(スター)が一定数を超えると、新たなフィッシュポンが解放。フィッシュポンの種類によって、入手できる魚は異なります。フィッシュポンをプレイするためにはコインが必要となり、コインは釣りやタイムボーナス(一定時間の経過でコインがもらえる)で手に入れることができます。

▲コインを消費してフィッシュポンをプレイ。ガチャガチャなので、通常戦闘やミニゲームはなし。 ▲入手した魚は自分のアカウントでツイートすることも可能。釣果を自慢するみたいな感じでどうぞ。 ▲「フィッシュポン占い」で1日1回占いをするのもあり。ラッキーカラーがわかる魚も出てくる。

 フィッシュポンで入手できる魚は、2012年1月25日時点で全50種類。そのなかのいくつかを紹介していこうと思います。なお、入手した魚はメニューの「FISH」で閲覧できて、前述のアイテムと同じく、サイズや総数、レア度(最大で10)を確認可能。魚ごとの解説文も読めちゃいます。解説文の内容やテイストは、例の如くでございます!

アユ イカ キンブナ イエローバス
▲普段はポーカーフェイスだが、塩焼きにされると運命を悟った顔になる。レア度2。 ▲船に襲い掛かるが、プレイヤーの攻撃が届く範囲で戦うという優しさを持つ。レア度3。 ▲ギンブナをライバル視しているため、『FF』にギンブナは登場しない。レア度4。 ▲「フィッシュポン占い」で入手。その日のラッキーカラーは黄色ということ。レア度4。

バス(中吉) ダミーフィッシュ ギャクアンコウモドキ タコ?
▲「フィッシュポン占い」で入手。優しい気持ちの気分になれる(?)らしい。レア度7。 ▲『FF』開発時にダミーで使われた魚。本来は消される運命だが残された。レア度1。 ▲どちらに重点を置いたらいいか考え過ぎて、気づいたらこうなった。レア度9。 ▲『うろおぼ絵17』というアプリで描かれた生き物。意外にタコに見える。レア度5。

■『FF』の詳細その5「ステータス画面」

 メニューの「STATUS」では、プレイの累積記録をチェックすることができます。ここで特に重要なのは「次回要素解放まで」という項目と、★(スター)の合計値。「次回要素解放まで」に表示されている数値は、★(スター)の合計値が“この値に達する”という意味で、新たなステージやフィッシュポンが解放されるタイミングを表しています。忘れがちですが、ゲームの進行具合がわかるので、ときどきチェックするのがオススメ。ちなみに★(スター)は、経験値的な意味合いを持つパラメータだそうです(RucKyGAMES談)。

▲「次回要素解放まで」のほか、「プレイ時間」や「累計コイン」などの項目をチェックすることができる。 ▲iOSの「Game Center」とも連動しており、実績解除はもちろん、コイン累計枚数によるランキングにも対応している。

【総評】『FF』って、実はゲームっぽいゲームなんです!

 RucKyGAMESのアプリをいくつか遊んだことがある人ならわかっていただけると思いますが、サクッと遊べるタイプのゲームが多いです。でも今回の『FF』は、いつものアプリとは違って、ゲーム中にたくさんの要素が詰め込まれていて、コンシューマゲームの影響を強く受けている印象。あくまでも筆者の勝手な予想ですが、RucKyGAMES自身がコンシューマゲーム的な、いわゆる“ゲームゲームしたもの”を作ってみたくなったんじゃないかと。ちなみに、RucKyGAMESはかなりのゲーマーで、ゲーム雑誌の編集者である私が感心するほど、さまざまなコンシューマゲームを遊び倒しています。きっとゲームの知識量は半端ないと思います。そして、『FF』のいろいろなところに、それを垣間見せるエッセンスが散りばめられています。

 さて、コンシューマゲームというのは、大抵の場合、お金を支払って買うものですから、そのぶん、ユーザーを長く遊ばせる仕掛けがたくさん入っています。これを『FF』に当てはめると、134種類ものアイテムと、50種類の魚の“収集”が該当します。また、ミニゲームが7種類あったり、ステージが5種類あったりと、そのほかの部分の“量”も見逃せません。

 こうした要素の充実が、長く遊ばせるための仕掛けとして機能します。さらにいうと、サイズ(銅冠、金冠を含む)やレア度など、アイテム自体に価値を付加して、やり込みを促進させる要素も導入されています。これは、某ゲームの影響を大いに受けた結果であることは間違いありません(笑)。

 長く遊ぶことを前提としたゲーム設計ですが、長く遊ぶというのは、長時間ぶっ続けで遊ぶという意味ではありません。ゲーム中でやることは、ひたすら釣りをして(コインをためて)、アイテムや魚を集めることですから、かなり平坦だといえます。ストーリー性があるわけでもないですし、正直、長時間遊び続けると間違いなく飽きてしまうでしょう。では、どのように遊ぶとよいのか? 通学や通勤の途中にちょこっとプレイする、トイレで大をするときに遊ぶ、布団に入ったときになんとなく触る、そのぐらいのプレイスタイルがピッタリだと思います。ガッツリではなく、空いた時間になんとなく遊ぶというスタンスで、気づいたら数カ月遊んでいた……みたいな形をオススメします。

 こうしたスタンスで遊ばせるゲームは、ソーシャルゲームにおいて近年大量に生み出されています。そんななか『FF』が優れている点は、普通に遊ぶぶんには、リアルマネーの課金が不要ということ。フィッシュポンという名のガチャガチャがあるにもかかわらずです。

 ダラダラと長い期間遊べて、RucKyGAMESテイストがゲーム内に散りばめられている。リアルマネーの課金が不要であり、ゲーム自体も無料。0円で遊べるゲームということを重点におきつつ総合的に考えた結果、『FF』は私にとって満足を与えてくれるゲームだといえます。iPhoneを所有している方、気が向いたらApp Storeで「フリーダムフィッシング」と検索してみてはいかがでしょうか? すぐにこの『FF』と出会うことができます。

 最後に、『FF』をプレイしていて筆者自身が気になったことがいくつかあったので、RucKyGAMESにインタビューしてみました。長編の記事となってしまい、お疲れかと思いますが、ネタバレ系の内容が盛りだくさんですので、何卒、最後までお付き合いいただければ幸いです。とはいうものの、この記事、長いよなー、失敗した(笑)。

Text by 野村一真

→まだまだ続く! 超ロングインタビューを掲載!!(5ページ目へ)

(C)RucKy

データ

■『Freedom Fishing』
■開発者:RucKyGAMES
■対応機種:iPhone(ダウンロード専用)
■ジャンル:ETC
■配信日:2011年12月16日
■価格:無料
 
『Freedom Fishing』のダウンロードはこちら(iTunesが必要)

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